日中の暑さが未だに抜けきれずに部屋の中にベッタリと籠っている、
そんなまるで昼間みたいな夜。
高めに設定したエアコンから時折申し訳なさそうに冷気が出てくるのを待ちわびながら、
僕はビールを片手に画面を覗きこんでいる。
もう既に、
全てに終わりの兆候は見えていたし、
僕自身が何よりそれを一番実感してもいた。
しかし、
僕にはどうすることも出来なかったから、
こうしてここへ逃げ込むしかなかったのだ。
身体がやたらと火照っている。
汗が滴っていくのが解る。
情熱もまた同じようなものだな。
心を燃やした熱い炎は危険な一面を持っている。
放熱されずに内にこもってしまった熱がそのもの自体をやがて破壊していくことがあるように、
僕もまた壊れていく。
壊れて…
もう、壊れているか…