空が高くなってきて、秋を感じます。
今日で震災から半年。
被災された方々にとって、この半年は、長かったのでしょうか。それとも、あっという間だったのでしょうか。
私もお盆に父を亡くしましたが、あっけなかったですね。
夏があったことすら思い出せないくらい。
七夕に誤嚥で呼吸困難になり、緊急搬送され、なんとか意識は回復。
「星になって天の川に入れてもらえなかったんだねえ。」と冗談を言えるまでになったのですが、結局はお盆に戻ってきていたご先祖様に導かれるように逝ってしましました。
お通夜にお葬式、法要とベルトコンベアーに載せられているように進んでいきました。
そんな中で、お参りにいらした方々が私たちの知らない父の生前の姿を教えてくださったのですが、そのことがとても遺族にとっては、癒しになりました。
父に世話になったこと。こんな楽しいことをしてくれたということ。一緒に過ごした思い出などなど・・・・
どれも、私たちが知らない父の姿でした。
もう、私の胸の中にしかいない父の存在が、そのことでますます輝きを増したような気がします。
遺品の整理に取りかかっていますが、思い出の品が出てくるたびに感傷に浸ってしまい、なかなか進みません。
日記も書いていたのですが、まだ、読めないでいます。
名義変更などの手続きを終えるたび、「もうこの世の中にいないのだなあ」という実感がわいてきました。
だから、震災でご家族を亡くされた方は、時がたつにつれて悲しみが薄れるのではなく、だんだんいないということが実感として重くのしかかってくるという気持ちがよく分かります。
遺族の方に、生前の姿や思い出を語ってあげることは、心の中で生きている故人を輝かせることになり、それが残された方の生きるエネルギーになるのではないでしょうか。
凍てつく冬が来る前に、なんとか復興の希望が見えることを祈っています。