ペルゴレージ:『スターバトマーテル』 | 世界の歌謡曲

世界の歌謡曲

その日の気分で 心に残る歌

 

8/15 悲しみと怒り そして祈りと瞑想

 

 

ペルゴレージ:『スターバト・マーテル』  
Pergolesi - Stabat Mater (complete/full) - Nathalie Stutzmann
 

 

ナタリー・シュトゥッツマン~オルフェオ55
フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)エメーケ・バラート(ソプラノ)

 

Giovanni Battista Pergolesi: Stabat Mater / Nathalie Stutzmann, conductor · Philippe Jaroussky, countertenor / Emöke Barath, soprano / Orfeo 55 / Recorded at the Château de Fontainebleau, France, April 2014. Video by Ozango / ARTE France.

 

悲しみの母は立っていた
十字架の傍らに、涙にくれ
御子が架けられているその間
 
呻き、悲しみ
歎くその魂を
剣が貫いた
 
ああ、なんと悲しく、打ちのめされたことか
あれほどまでに祝福された
神のひとり子の母が
 
そして歎き、悲しんでいた
慈悲深い御母は、その子が
罰[苦しみ]を受けるのを目にしながら

涙をこぼさないものがあるだろうか
キリストの母が、これほどまでの
責め苦の中にあるのを見て

悲しみを抱かないものがあるだろうか
キリストの母が御子とともに
歎いているのを見つめて
 
その民の罪のために
イエスが拷問を受け
鞭打たれるのを(御母は)見た

愛しい御子が
打ち捨てられて孤独に死に
魂へ帰っていくのを見た
 
さあ、御母よ、愛の泉よ
私にもあなたの強い悲しみを感じさせ
あなたと共に悲しませてください

私の心を燃やしてください
神なるキリストへの愛で、
その御心にかなうように

聖なる母よ、どうかお願いします
十字架に架けられた(御子の)傷を
私の心に深く刻みつけてください
 
あなたの子が傷つけられ
ありがたくも私のために苦しんでくださった
その罰[苦しみ]を私に分けてください
 
あなたと共にまことに涙を流し
十字架の苦しみを感じさせてください、
私の生のある限り

十字架の傍らにあなたと共に立ち
そして打ちのめされる苦しみを
あなたとともにすることを私は願います

いと清き乙女のなかの乙女よ
どうか私を退けずに
あなたとともに歎かせてください
 
どうかキリストの死を私に負わせ、
どうかその受難を共にさせ、
そしてその傷に思いを馳せさせてください
 
どうかその傷を私に負わせてください
どうか私に十字架を深く味わわせてください
そして御子の血を

怒りの火に燃やされることなきよう
あなたによって、乙女よ、守られますように
裁きの日には
 
キリストよ、私がこの世を去る時には
御母によって私を勝利の栄誉へ
至らしめてください

肉体が滅びる時には
どうか魂に、栄光の天国を
与えてください。アーメン