『Complete Works for Lute : Evangelina Mascardi』
ブエノスアイレスに生まれ、エスペリオンXXI、アンサンブル415、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、ゼフィーロなど錚々たる有名古楽器アンサンブルで通奏低音奏者としての信頼を得ており、ソリストとしてもカスタルディ作品集、サン=リュック作品集、スペイン黄金時代の音楽などで高い評価を得ているマスカルディが、ついにバッハの全リュート作品を録音しました。
バッハのリュート作品といえば運指上調性上問題が多いことで知られており、一部はリュートに近い音のチェンバロ(ラウテンヴェルク)のために書かれたという説もあります。ここでも過去のタブラチュア譜を元に変則調弦を活用しているとみられ、中でもニ短調を基調とするバロック・リュートの調弦とは相いれないBWV.996と1006aでは通例通りの移調を行っています。これらにより音楽の表現もより伸びやかとなり、マスカルディならではの細やかかつ大胆な表情付けも相まって音の綾も引き立ち、作品の美しさを堪能することができます。
取り上がり立ち:415会場のアコースティックを程よく拾った録音も美しいものです
(レーベル・レヴュー)
バッハ:リュート組曲 エヴァンジェリーナ・マスカルディ
J. S. Bach - Lute Suite in E Major BWV 1006a - Evangelina Mascardi, Baroque Lute
Johann Sebastian Bach (1685 - 1750) - Suite per liuto in mi maggiore BWV 1006a - Lute Suite in E Major - Evangelina Mascardi, liuto barocco - Baroque Lute
0:10 I. Prelude
4:38 II. Loure
8:53 III. Gavotte en Rondeau
12:25 IV. Menuet I/II
16:39 V. Bouree
18:38 VI. Gigue