ペルゴレージ 『スターバトマーテル』
恒例 今年は初めてこのヴァージョンにしてみました 多分オリジナルに一番近い編成
ペルゴレージ 『スターバトマーテル』 ヴォイセス・オブ・ミュージック
Pergolesi: Stabat Mater (complete performance); Voices of Music, original version, Labelle & Bragle
悲しみの母は立っていた
十字架の傍らに、涙にくれ
御子が架けられているその間
呻き、悲しみ
歎くその魂を
剣が貫いた
ああ、なんと悲しく、打ちのめされたことか
あれほどまでに祝福された
神のひとり子の母が
そして歎き、悲しんでいた
慈悲深い御母は、その子が
罰[苦しみ]を受けるのを目にしながら
涙をこぼさないものがあるだろうか
キリストの母が、これほどまでの
責め苦の中にあるのを見て
悲しみを抱かないものがあるだろうか
キリストの母が御子とともに
歎いているのを見つめて
その民の罪のために
イエスが拷問を受け
鞭打たれるのを(御母は)見た
愛しい御子が
打ち捨てられて孤独に死に
魂へ帰っていくのを見た
さあ、御母よ、愛の泉よ
私にもあなたの強い悲しみを感じさせ
あなたと共に悲しませてください
私の心を燃やしてください
神なるキリストへの愛で、
その御心にかなうように
聖なる母よ、どうかお願いします
十字架に架けられた(御子の)傷を
私の心に深く刻みつけてください
あなたの子が傷つけられ
ありがたくも私のために苦しんでくださった
その罰[苦しみ]を私に分けてください
あなたと共にまことに涙を流し
十字架の苦しみを感じさせてください、
私の生のある限り
十字架の傍らにあなたと共に立ち
そして打ちのめされる苦しみを
なたとともにすることを私は願います
いと清き乙女のなかの乙女よ
どうか私を退けずに
あなたとともに歎かせてください
どうかキリストの死を私に負わせ、
どうかその受難を共にさせ、
そしてその傷に思いを馳せさせてください
どうかその傷を私に負わせてください
どうか私に十字架を深く味わわせてください
そして御子の血を
怒りの火に燃やされることなきよう
あなたによって、乙女よ、守られますように
裁きの日には
キリストよ、私がこの世を去る時には
御母によって私を勝利の栄誉へ
至らしめてください
肉体が滅びる時には
どうか魂に、栄光の天国を
与えてください。アーメン
スターバト・マーテル(ラテン語: Stabat Mater、「悲しみの聖母」「聖母哀傷」)は、13世紀のフランシスコ会で生まれたカトリック教会の聖歌の1つである。ヤコポーネ・ダ・トーディ (Jacopone da Todi) の作とされる。題名は、最初の1行(Stabat mater dolorosa、悲しみの聖母は立ちぬ)からとられている(インキピット)。
中世の詩の中でも極めて心を打つものの1つであり、わが子イエス・キリストが磔刑となった際、母マリアが受けた悲しみを思う内容となっている。
15世紀からセクエンツィアとして歌われるようになった。16世紀のトリエント公会議でいったん除かれたが、1727年、ローマ教皇ベネディクトゥス13世の時代に復活した。
中世以来、西洋音楽の多くの作曲家がこの詩に曲を付けている。中でもジョヴァンニ・ダ・パレストリーナ、アントニオ・ヴィヴァルディ、ジョヴァンニ・バティスタ・ペルゴレージ、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン、ジョアキーノ・ロッシーニ、アントニン・ドヴォルザーク、カロル・シマノフスキ、フランシス・プーランク、アルヴォ・ペルト、クシシュトフ・ペンデレツキなどのものが著名である。『聖歌四編』に含まれたスターバト・マーテルの旋律はジュゼッペ・ヴェルディの最晩年の作品である。
(ウィキペディア)
