ヴィヴァルディ 『グローリア』(英BBC ピエタ修道院)
Vivaldi Gloria at La Pieta, Venice
第1曲 いと高きところには神の栄光(Gloria in excelsis Deo)
器楽の合奏による活発なアレグロで始まる。合唱は徹底的にホモフォニー風に歌い続ける。
第2曲 地上には善意の人々(Et in terra pax)
アンダンテ、ロ短調。伴奏は弦楽のみである。
第3曲 我らは主をたたえ(Laudamus te)
ソプラノ二重唱による軽快な曲。
第4曲 主に感謝を捧げる(Gratias agimus tibi)
アダージョ。わずか6小節からなる短いパッセージで、第5曲の序奏に相当する。
第5曲 主の偉大な栄光ゆえに(Propter magnam gloriam)
アレグロ。弦楽が合唱の声部と重複して同旋律を弾く。途中からホ短調に変わる。
第6曲 神なる主、天の王者(Domine Deus)
ラルゴ。ソプラノ独唱だが、オーボエの助奏を伴う。
第7曲 ひとり子である主(Domine, Fili unigenite)
アレグロ。合唱は弦楽合奏による伴奏で歌われる。
第8曲 神なる主、神の子羊(Domine Deus, Agnus Dei)
アダージョ、ニ短調。ここではアルトが歌う。
第9曲 世の罪を除きたもう者よ(Qui tollis peccata mundi)
アダージョ。イ短調で始まるが、結尾はホ長調で終わる。
第10曲 御父の右に座りたもう者よ(Qui sedes ad dexteram Patris)
アレグロ、ロ短調。弦楽の伴奏によるアルトの独唱である。
第11曲 あなたのみが聖であり(Quoniam tu solus sanctus)
アレグロ。第1曲の繰り返しであるが、短縮された形式をとる。
第12曲 聖霊とともに(Cum Sancto Spiritu)
アレグロ。堂々とした終曲であるが、G.M.ルッジェーリが1708年に作曲した『グローリア』の最後の部分を書き直したものである。
(ウィキペディア)