メリッサ・アルダナ『春なんて嫌い』 | 世界の歌謡曲

世界の歌謡曲

その日の気分で 心に残る歌

美しすぎる七色の揺れ動くカデンツア

 

 

おはようございます メリッサ・アルダナは大好きなテナー奏者で僕の大切な「姫君」の一人(笑)

なので 一時ずいぶん夢中になってご紹介 今日のトラックも再掲です 特に好きな演奏

ジョシュア・レッドマンやエリック・アレクサンダーなど錚々たるスター・プレイヤーを輩出した〈セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション〉において、2013年開催のサックス部門で優勝した88年生まれのチリ人テナー・サックス奏者です

とにかくメチャクチャ上手い ブレスもタンギングも滑らかな運指も完璧 楽器に精通している

ロリンズやパーカーのナンバーを 男顔負けの高速ブロウなんかも迫力満点 でも僕はこれ

 

Spring Can Really Hang You Up The Most=「春は私を最も憂鬱にさせる」?スタンダードの佳作

詩人のT・S・エリオットは「四月はもっとも残酷な季節」 個人的にですが僕も「春」は苦手です

何故かわからんけど 季節の変わり目の妙に居心地の悪い緊張感? 加えて近年は「花粉」?

それとは別にこの曲 ちょっと胸キュンの失恋の歌? 揺れ動く乙女心?

曲の雰囲気味わうために 訳詞も拝借・再掲です

 

 

メリッサ・アルダナ 『春なんて嫌い』
Melissa Aldana Quartet - Spring Can Really Hang You Up The Most
 

 

elissa Aldana - Saxophone
John Escreet - Piano
Pablo Menares - Bass
Jimmy Macbride - Drums

かつて私は、春が来るたび、恋に夢中になり、
感傷的になっていたの

今は、
春のロマンスなんて、もうないわ
冬に約束したダンスの相手とね

この恋に突き進もうとしていた私の心に
棘が刺さってしまったの

今年の春は、決して出走できない競走馬のような気分
部屋でひとり寝転がって、
天井をぼーと見ている

春は私を最も憂鬱にさせる

朝の風のキスは、木々や花を目覚めさせ、
乾杯しているようだわ
私は、というと、
公園をただ歩いて、孤独な時間を紛らわしている

春は私を最も憂鬱にさせる

午後は、鳥たちがついばんでいる
これが恋の歌だよ、って
私も前に聴いたことがあるわ
その歌は知っている

でも決めたの
今年の春はもううんざり

恋は1月になったら、確かなものになると
信じてた
でも今は、春の恋はまるで幽霊のよう
春は私のところにちゃんとやってきたのに

春は私を最も憂鬱にさせる

春は間違いなくここに来ている
コマドリはあちこちに巣を作り、
私の心は歌おうとしている
心が折れているということがわからないように

春は私を最も憂鬱にさせる

大学生は「穏やかな情熱」という、詩を書いている
夢中になりながらね
でも、私はというと、
売れ残った去年のイースター帽子みたいだわ

春は私を最も憂鬱にさせる

恋は私のところにやってきた
そして、これがずっと続きますようにと願っていたわ
私達が過ごした日々、
今はもう過去になってしまった
甘い約束の歌で満ちている春がやってきた
でも、私にとっては何かが違うの

お医者様は元気が出るようにと、サルファ剤と黒糖を
処方してくれた
でも少しも効かない
私の症状は慢性に違いないの

春は私を最も憂鬱にさせる

ひとりぼっち
パーティーはもう終わったの
冬は、優雅にもてなしてくれた
でも、ずっと雪の下に隠れている四つ葉のクローバーに
祈り続けていたわ

春は最も私を憂鬱にさせる
 
ジャズシンガー下村瑞枝のブログ 
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