ビル・エヴァンス『ウィー・ウィル・ミート・アゲイン』

「彼の死は時間をかけた自殺というべきものであった」

こんばんは　今夜の1枚　ビル・エヴァンス　『ウィー・ウィル・ミート・アゲイン』（写真右）
彼の死の前年　最後のスタジオ・レコーディング　いわばラスト・レコーディング？
1979年に録音されたこのアルバムはその年に亡くなった兄、ハリー・エヴァンスに捧げられた作品　
後期では例外的にトランペット＆サックスを起用したグラミー受賞作
ハリー・エヴァンスは名曲『ワルツ・フォー・デビィ』のデビィのパパ　原因不明のピストル自殺
そしてヴァンスの晩年の　どうしても忘れることができないもう1枚『ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング』（写真左）　こちらは1977年　前妻エレインの地下鉄投身自殺　それへのレクイエム？　彼の死後追悼盤として発表　もう何度も何度もご紹介

イメージは知的で　リリカルで　端正で耽美的　そして何よりもインタープレイ重視の先進性
ハービー・ハンコック、チック・コリア、キース・ジャレット他　彼の影響受けなかったピアニストは皆無
でも実生活では　若いころからの薬物の常習　そして晩年はヘロインからコカインへ
晩年もビデオ見ると顔も指もむくんでるし　本作も決して本来の演奏ではないけれども　でも・・・
2作ともタイトルが意味深　そして本作は僕自身にも特別な思い入れが・・・なので

ビル・エヴァンス　『ウィー・ウィル・ミート・アゲイン』
Bill Evans - We Will Meet Again (1979 Album)
 

Tom Harrell – trumpet
Marc Johnson – bass
Joe LaBarbera – drums
Larry Schneider – tenor saxophone, soprano saxophone, alto flute
Bill Evans – piano

Comrade Conrad 0:01
Laurie 10:05
Bill's Hit Tune 18:28
For All We Know 29:22
Five 33:00
Only Child 42:15
Peri's Scope 53:05
We Will Meet Again 59:23