おはようございます 今日ご紹介するのは ドビッシー『前奏曲集』第1巻
ピアニストは グールドやグルダ同様 20世紀の天才にして やはり奇人変人ミケランジェリ
類は友をよぶ?ひねくれものの僕のアイドル でもこの3人の中では一番まとも?(笑)
その圧倒的なテクニックと比類のない美しいピアノの音色でありながら初見が苦手でレパートリーが極端に少ないが 好きな曲に対するリスペクトや集中力はハンパない
結果 録音も極端に少なく 気まぐれで カルロス・クライバー並みのキャンセル魔
初来日公演も用意したスタインウェイ2台の不調を理由にやむなくヤマハで1公演のみ他はキャンセル
その唯一のNHKホール 暖房設備の不調から?コート着用で演奏・・・
第二次世界大戦中はファシズムに対するレジスタンス運動の闘士としても活躍
音楽家以外にも医師・パイロット・レーサーで大のスピード狂
あの天才アルゲリッチ 若いころ志願してなんとか弟子入り ところが
「彼は私に卓球の相手ばかりさせた」 のちに彼は「私は彼女に忍耐を教えた」とか(笑)
でも 聴いていただいてわかるように 素晴らしい演奏 何故こんな貴重な記録が・・・謎です
ドビッシー『前奏曲集』第1巻 ミケランジェリ
Michelangeli Debussy Preludes Book 1 DVD.wmv
クロード・ドビュッシーの作曲したピアノのための前奏曲(ぜんそうきょく、フランス語:Préludes)は全24曲あり、各12曲からなる曲集『前奏曲集 第1巻』『前奏曲集 第2巻』に収められている。第1巻は1910年、第2巻は1913年に完成。
バッハの『平均律クラヴィーア曲集』やショパンの『24の前奏曲』などと同様に、24曲からなる前奏曲集である。ただし、これらとは異なり24の調に1曲ずつを割り振ったものではない。
ピアノのための小品集ながらも、作曲語法のさまざまな試みや音楽的な美しさにおいて、ドビュッシーの後期における重要作品の位置を占めている。
ピアノのための小品集ながらも、作曲語法のさまざまな試みや音楽的な美しさにおいて、ドビュッシーの後期における重要作品の位置を占めている。
第1巻
1909年12月から翌年2月にかけて約2か月の間に集中的に作曲された。古代ギリシャ、イタリア、スコットランド、スペイン、イギリス、アメリカ、フランスといった世界各国の舞曲をモチーフとした異国情緒あふれる小品集である。また、好みの前奏曲を取り出せるという意味でも愛好家に人気がある。そのため、リサイタルでは第2巻のように全12曲が演奏される機会は少ない。初演はドビュッシー自身により第1、2、10、11曲が1910年5月5日に独立音楽協会で、全曲初演は、1911年5月3日に、サル・プレイエルにおいてジャーヌ・モルティエにより行われた。
1909年12月から翌年2月にかけて約2か月の間に集中的に作曲された。古代ギリシャ、イタリア、スコットランド、スペイン、イギリス、アメリカ、フランスといった世界各国の舞曲をモチーフとした異国情緒あふれる小品集である。また、好みの前奏曲を取り出せるという意味でも愛好家に人気がある。そのため、リサイタルでは第2巻のように全12曲が演奏される機会は少ない。初演はドビュッシー自身により第1、2、10、11曲が1910年5月5日に独立音楽協会で、全曲初演は、1911年5月3日に、サル・プレイエルにおいてジャーヌ・モルティエにより行われた。
第1曲 デルフィの舞姫 - Danseuses de Delphes
古代ギリシャの神殿における巫女が踊る情景の幻想。サラバンド風の動きのうちに古代の雰囲気が醸し出される。冒頭に「遅く、荘重に」「静かに、音を保って」と書かれてあるように、荘厳な踊りを想像させる。
古代ギリシャの神殿における巫女が踊る情景の幻想。サラバンド風の動きのうちに古代の雰囲気が醸し出される。冒頭に「遅く、荘重に」「静かに、音を保って」と書かれてあるように、荘厳な踊りを想像させる。
第2曲 ヴェール(帆) - Voiles
フランス語のvoile(単数形)はle voile(男性名詞)で女性の装身具「ヴェール」を、la voile(女性名詞)で「帆」を表すが、ドビュッシーは定冠詞を書いていない。曲中のほとんどを全音音階で占め、一瞬雲間から光が差すように五音音階が現れる。
フランス語のvoile(単数形)はle voile(男性名詞)で女性の装身具「ヴェール」を、la voile(女性名詞)で「帆」を表すが、ドビュッシーは定冠詞を書いていない。曲中のほとんどを全音音階で占め、一瞬雲間から光が差すように五音音階が現れる。
第3曲 野を渡る風 - Le vent dans la plaine
吹き抜ける風を巧みに表したトッカータ風の曲。題名は、「そはやるせなのかぎり」というヴェルレーヌの詩の中の、ファヴァールによるエピグラフ(銘句)「野を渡る風は、息をとめて」から付けられている。
吹き抜ける風を巧みに表したトッカータ風の曲。題名は、「そはやるせなのかぎり」というヴェルレーヌの詩の中の、ファヴァールによるエピグラフ(銘句)「野を渡る風は、息をとめて」から付けられている。
第4曲 夕べの大気に漂う音と香り - Les sons et les parfums tournent dans l'air du soir
題名は、フランス近代文学の大詩人ボードレールの詩「夕べの諧調」の1節から採られたもので、流動的なリズムや様々な和音の用法による微妙な表現の変化が夕暮れのイメージを映し出す。
題名は、フランス近代文学の大詩人ボードレールの詩「夕べの諧調」の1節から採られたもので、流動的なリズムや様々な和音の用法による微妙な表現の変化が夕暮れのイメージを映し出す。
第5曲 アナカプリの丘 - Les collines d'Anacapri
タランテラ舞曲が地中海のきらめくような明るさを描き、中間部ではナポリ民謡風(カンツォーネ風)の旋律が歌われる。アナカプリはイタリアにあるナポリ湾の島カプリの地名。冒頭に奏でられる五音音階による鐘の音を模したと思われるフレーズが全体を貫く。
タランテラ舞曲が地中海のきらめくような明るさを描き、中間部ではナポリ民謡風(カンツォーネ風)の旋律が歌われる。アナカプリはイタリアにあるナポリ湾の島カプリの地名。冒頭に奏でられる五音音階による鐘の音を模したと思われるフレーズが全体を貫く。
第6曲 雪の上の足跡 - Des pas sur la neige
エレジー(哀歌)。持続的な引きずるようなリズムが凍りついた寂寥たる風景と孤独感を表現する。冒頭には「このリズムは悲しく冷たい遠景のような響きで」と書かれている。
エレジー(哀歌)。持続的な引きずるようなリズムが凍りついた寂寥たる風景と孤独感を表現する。冒頭には「このリズムは悲しく冷たい遠景のような響きで」と書かれている。
第7曲 西風の見たもの - Ce qu'a vu le vent d'ouest
本曲集の中では最も難しい曲のひとつ。荒々しい力感に満ちた名技的な曲で、2度でぶつかる和音をはじめとする斬新な響きが激しい音の運動に結び付いている。「西風」は、フランスでは荒々しい風、突風のような不気味な風を象徴している。冒頭に「あおるように、ざわざわと」と書かれてあるように、ヴィルトゥオーソ的で華やかな曲に仕上がっている。
本曲集の中では最も難しい曲のひとつ。荒々しい力感に満ちた名技的な曲で、2度でぶつかる和音をはじめとする斬新な響きが激しい音の運動に結び付いている。「西風」は、フランスでは荒々しい風、突風のような不気味な風を象徴している。冒頭に「あおるように、ざわざわと」と書かれてあるように、ヴィルトゥオーソ的で華やかな曲に仕上がっている。
第8曲 亜麻色の髪の乙女 - La fille aux cheveux de lin
優しい旋律による叙情美溢れる曲。他の曲と趣が異なり、調性もはっきり変ト長調に定まった旋律的で短い小品である。これは元々が未発表の古い歌曲からの編曲であるとされる。ルコント・ド・リールの詩の一節から取られており、ド・リールの詩に歌曲を付ける試みはドビュッシー最初期の作品に見られる(クロード・ドビュッシー#歌曲参照)。
優しい旋律による叙情美溢れる曲。他の曲と趣が異なり、調性もはっきり変ト長調に定まった旋律的で短い小品である。これは元々が未発表の古い歌曲からの編曲であるとされる。ルコント・ド・リールの詩の一節から取られており、ド・リールの詩に歌曲を付ける試みはドビュッシー最初期の作品に見られる(クロード・ドビュッシー#歌曲参照)。
第9曲 とだえたセレナード - La sérénade interrompue
冒頭から「ギターのように」と書かれてあるように、ギターに乗って歌われるセレナードの情景。スペイン風の性格を持つ曲。
冒頭から「ギターのように」と書かれてあるように、ギターに乗って歌われるセレナードの情景。スペイン風の性格を持つ曲。
第10曲 沈める寺 - La cathédrale engloutie
不信心ゆえに海に沈んだ大聖堂(教会、カテドラル)がみせしめとしてしばしば海上に浮かび上がるというフランス・ブルターニュ地方からのケルト族の伝説による曲で、神秘的な4度・5度の和音の連なりから3和音による大聖堂の出現へと高揚、聖歌も響くが、やがて再び沈んでいく。冒頭から「柔らかく響く霧の中で」→「少しずつ霧の中から現れるように」→「だんだん音量を上げて(速くせずに)」と目まぐるしく指示が変わり、幻の大聖堂が霧の中から徐々に現れ、再びまた沈んでいく様に、本曲集の中でも最も芸術性の高い作品となっている。
不信心ゆえに海に沈んだ大聖堂(教会、カテドラル)がみせしめとしてしばしば海上に浮かび上がるというフランス・ブルターニュ地方からのケルト族の伝説による曲で、神秘的な4度・5度の和音の連なりから3和音による大聖堂の出現へと高揚、聖歌も響くが、やがて再び沈んでいく。冒頭から「柔らかく響く霧の中で」→「少しずつ霧の中から現れるように」→「だんだん音量を上げて(速くせずに)」と目まぐるしく指示が変わり、幻の大聖堂が霧の中から徐々に現れ、再びまた沈んでいく様に、本曲集の中でも最も芸術性の高い作品となっている。
第11曲 パックの踊り - La danse de Puck
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』に登場する悪戯好きの妖精パックが動き回る様が、付点リズムを生かした軽妙な筆致で描かれる。イギリスの古い舞曲「ジーグ」の3連符が付点に置き換えられた、軽やかな付点音符のリズムでできている。最後は逃げ去るように終わる。
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『夏の夜の夢』に登場する悪戯好きの妖精パックが動き回る様が、付点リズムを生かした軽妙な筆致で描かれる。イギリスの古い舞曲「ジーグ」の3連符が付点に置き換えられた、軽やかな付点音符のリズムでできている。最後は逃げ去るように終わる。
第12曲 ミンストレル - Minstrels
白人が黒人に扮して歌い踊る陽気でユーモアに満ちた「ミンストレル・音楽ショー」の情景。この曲では、ケークウォークのリズムが用いられている。これは『子供の領分』の「ゴリウォーグのケークウォーク」、あるいは教育用小品『小さな黒人』同様、当時パリのモンパルナス地区で流行していた黒人のダンス音楽に影響を受けている。ただしドビュッシーはジャズの影響は受けておらず、この点で後年ジャズの要素を取り入れたモーリス・ラヴェルとは異なる。本曲集の中では、「沈める寺」「亜麻色の髪の乙女」に次いで3番目に人気のある曲だった。
白人が黒人に扮して歌い踊る陽気でユーモアに満ちた「ミンストレル・音楽ショー」の情景。この曲では、ケークウォークのリズムが用いられている。これは『子供の領分』の「ゴリウォーグのケークウォーク」、あるいは教育用小品『小さな黒人』同様、当時パリのモンパルナス地区で流行していた黒人のダンス音楽に影響を受けている。ただしドビュッシーはジャズの影響は受けておらず、この点で後年ジャズの要素を取り入れたモーリス・ラヴェルとは異なる。本曲集の中では、「沈める寺」「亜麻色の髪の乙女」に次いで3番目に人気のある曲だった。
(ウィキペディア)