ヘンデル『私を泣かせてください』3題 | 世界の歌謡曲

世界の歌謡曲

その日の気分で 心に残る歌

 

珠玉のメロディ 三つの 「声」 で

 

 

キルステン・ブレイズ (ソプラノ)
Lascia ch'io pianga (Handel's opera Rinaldo); Voices of Music with Kirsten Blaise, soprano

 

 

Aksel Rykkvin (ボーイ・ソプラノ)
Lascia ch'io pianga (Handel) | boy soprano Aksel Rykkvin (14y), Rolf Lislevand, Knut Erik Sundquist

 

 

フィリップ・ジャルスキー (カウンター・テナー)
Philippe Jaroussky - Lascia ch'io pianga | Handel - Rinaldo [HD]

 

 


「私を泣かせてください」(伊語:Lascia ch'io pianga)は、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが作曲したオペラ『リナルド』のなかのアリア。「涙の流れるままに」、「涙の流るるままに」などと訳されることもある。

 

このアリアのオリジナルの旋律は、ヘンデルの1705年のオペラ『アルミーラ』の第3幕にサラバンドとして使用されたのが初出である。

3年後、ヘンデルはこの旋律を再使用する。1707年のオラトリオ『時と悟りの勝利』(Il trionfo del tempo e del disinganno)(後に『時と真理の勝利』Il trionfo del tempo e della veritàの題で改作) の第2部のピアチェーレのアリアに使用したのである。このアリアは "Lascia la spina" と題されクリュザンダーの楽譜では24巻の76頁にこのアリアを見ることができる。1711年にヘンデルはまた旋律の再使用をする。それがオペラ『リナルド』第2幕でのアルミレーナのアリアである。この作品が最も成功をおさめた。

劇中で、エルサレムのイスラーム側の魔法使いの囚われの身になったアルミレーナが、敵軍の王アルガンテに求愛されるが愛するリナルドへの貞節を守るため「苛酷な運命に涙を流しましょう」と歌うアリアである。


 Lascia ch'io pianga
 mia cruda sorte,
 e che sospiri la libertà.
 Il duolo infranga queste ritorte
 de' miei martiri sol per pietà.

 

 どうか泣くのをお許しください
 この過酷な運命に
 どうか自由にあこがれることをお許しください
 わが悲しみは、打ち続く受難に鎖されたまま
 憐れみさえも受けられないのであれば

 

(ウィキペディア)