今夜の気分はちょっとシュール かな?
ブリジット・フォンテーヌ(Brigitte Fontaine、1940年6月24日 - )は、フランスのアバンギャルド・ミュージックの歌手。ブルターニュ地域圏のフィニステール県モルレーの出身。
音楽活動を続けていく中で、ロック、フォーク、ジャズ、スポークン・ワード、ワールドミュージックのリズムなど、さまざまな音楽のスタイルを吸収し、融合させていった。彼女とコラボレートしたミュージシャンには、ステレオラブ、ミシェル・コロンビエ、ジャン=クロード・ヴァニエ、アレスキ・ベルカセム、ゴタン・プロジェクト、ソニック・ユース、アントワーヌ・デュアメル、アーチー・シェップ、アート・アンサンブル・オブ・シカゴなどがいる。
(ウィキペディア)
こんばんはブログでもちょくちょく登場するブリジット・フォンテーヌの不思議な世界
『私はこの男を知らない〜ブリジット・フォンテーヌ4』からの1曲です シャンソン?現代詩?
「前衛」とは意味とか理解不可だし必要ないです 雰囲気に酔えるかどうかです 気分です
ブリジット現在79歳 現役の巫女です
『当然だよ』 ブリジット&アレスキー
c'est normal Brigitte & Areski
ラ~ラララッラッラッララッラッラ~ラッラララ~
「アレスキ!」
「ラ~ラララッラッラッララッラ・・・なんだい?」
「なんか変な音聞こえなかった?」
「ラ~ララッ・・・聞こえたさ。」
「なにかしら?」
「ガスだよ、ガス。アパルトマンの下の階で。たまに漏れることがあるから、それが蓄積されて、もし火の気があれば爆発する。当然だよ!」
「ああ・・・。」
「で、爆発ってことは、爆発音だ。さっきキミが聞いた音はそれさ、そういうこと。」
「あー・・・うんうん、なるほど。」
ラ~ラララッラッラッララッラッラ~ラッラララ~
ラ~ラララッラッラッララッラッラ~ラッラララ~
「ちょっと?」
「ラ~ラララッラッラッ・・・なんだよ?」
「焦げ臭くない?」
「そりゃそうさ、当然だよ、説明したじゃないか。爆発があったんだよ。」
「ええ。」
「で、その爆発によってきっと、分子の振動があって・・・」
「ぶ、ぶ・・・なに?」
「分子の振動。」
「ああ、うん。」
「周囲のものを炎上させるのに十分な熱の上昇を引き起こしたにちがいない。」
「うん、うん。」
「それこそが、つまりは燃焼というやつなんだ。当然だよ!」
「なるほど・・・。」
「分かったかい?」
「ええ、ええ。」
「ラッラッラ~ラッラララ~」
「だとすると・・・じゃ・・・」
ラ~ラララッラッラッララッラッラ~ラッラララ~
ラ~ラララッラッラッララッラッラ~ラッラララ~
「ラララ~・・どうした~・・・・ラララララ~ラッラ~」
「えと、知りたいんだけど・・・この建物全体がいま燃えている最中、そういうことなのよね?」
「もちろんだとも。いいか?この建物に使用されてる建築資材は非常にもろい。分かるね?」
「ええ。」
「当然だよ、だってさ、いずれにせよ、ここには労働者世帯とそれから外国人、そして数人の非生産者しかいないんだから。」
「ええ。」
「したがって、火はたやすく資材に燃え移る。」
「うん。」
「それが燃え広がる。つまり、ぼくらは今、火事に直面してるってことなのさ。」
「ああー!火事ね!」
「当然だよ。」
「はいはい、はい。」
「いいか?・・・ララッラッラ~ラッラ~」
「分かったわ。」
ラ~ラララッラッラッララッラッラ~ラッラララ~
ラ~ラララッラッラッララッラッラ~ラッラララ~
「アレスキ!」
「ラ?ラララ・・・今度はなんだよ?」
「なんだか今、崩れ始め、てるような感じがしない?ちょっとだけ・・・」
「聞けよ、聞けよ・・・。」
「ええ。」
「理解しようと努力してみろよ、単純なことだろ。」
「はい。」
「燃焼、覚えてるか?」
「うん。」
「炎による建物の破壊は?」
「ええ。」
「よし。ということは、階下では壁や階層は消失したってことを意味する。」
「ふむ。」
「だからぼくらを支えてるものは何もない。」
「うん。」
「さて、何物にも支えられていないものは、落下する。それがいわゆる重力というやつさ。当然だろ!」
「あああああ、そっか。」
ラ~ラララッラッラッララッラッラ~ラッラララ~
「ということは・・・わたしたちは落ち、るのよね・・・」
「ラ~ララ・・・そりゃそうだろう。」
「16階、から?」
「いたって当然のことだよ。地球の引力さ。・・ラ~・・・」
「・・・そうよね・・。」
ラ~ラララッラッラッララッラッラ~ラッラララ~
ラ~ラララッラッラッララッラッラ~ラッラララ~
「アレス、ちょっといいかしら。」
「なんだよ?なんなんだよ?どうしたんだよ?」
「ごめんなさい、でもちょっと気になるんだけど。」
「なに。」
「わたしたち、あとちょっとで死んじゃうんじゃないの?」
「ブリジット・・・お前って疲れる女だな!」
「ごめんなさい。」
「だからさぁ、ぼくらはいま落下してる真っ最中なわけ。」
「ええ。」
「さて、すべての物体ってのは、一定の速度で落下する。」
「ええ。」
「地面に到達すると同時に、それを構成するさまざまな部品の破砕を引き起こす強烈な減速を受ける。例えば、手足が胴体から分裂する。」
「うん。」
「脳みそは頭蓋の外へ噴出する、など。」
「うん。」
「そんな切断された状態の中、生命の維持が不可能だってことは明白さ、当然のことなんだよ、分かるか?」
「うん・・・。」
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