世紀の傑作 永久保存版
1 Comme A La Radio(ラジオのように) 0:00
2 Tanka II(短歌 II) 8:03
3 Le Brouillard(霧 ) 10:07
4 J'Ai 26 Ans(私は26才) 13:31
5 L'Ete L'Ete(夏、夏) 16:35
6 Encore(まだ) 20:31
7 Leo(レオ) 22:06
8 Les Petites(子馬) Chevaux 25:57
9 Tanka I(短歌 I ) 26:40
10 Lettre A Monsieur Le Chef De Gare De La Tour Carol(キャロル塔の駅長さんへの手紙) 28:26
11 Le Goudron( やに Bonus Track) 34:30
12 Le Noir C'Est Mieux (黒がいちばん似合う Bonus Track) 38:40
ブリジット・フォンテーヌ『ラジオのように』(フル・アルバム)
Brigitte Fontaine - Comme a la radio (Full Album)
『ラジオのように』
それはまったく
ラジオのよう
何でもない
音楽以外の何ものでもない
何でもない
言葉、言葉、言葉以外の何ものでもない
ラジオのように
じゃまにはならない
カードはちゃんとやれる
自動車道でちゃんと眠れる
ちゃんと金の話ができる
怖がらないで
それはまったく
ラジオのよう
それは何でもない
音を出すためでしかない
沈黙はたまらない
何かあってもやっぱりたまらない
ふたりの間にラジオが
かろうじてすこし音が
沈黙を満たすために
かろうじてすこし音が
怖がらないで
それはまったく
ラジオのよう
この時間に無数のネコが道でつぶされる
この時間にアル中の医者が若い娘の体の上で誓い
そして、言う「彼女はおれに指をならさないんだ、あばずれだ」
この時間に公園にいる5人のばあさんが質問し始める
20分前5分前かを知るために
この時間に無数の、無数の人が考える
人生は恐ろしいと。そして泣くのだ
この時間に二人の警官が救急車に乗り込み
そして、川に頭をケガした若い男を川へ放り込む
この時間に一人の・・フランス人が仕事にありつけてホッとする
世界は寒い
それは自らを知り始める
そして、何ヶ所かで火が付いた火事が起きているが
寒すぎるからだ
翻訳者よ、翻訳して
でも怖がらないで
みんなラジオがどんなものか知っている
何も起きるはずがない
何も重要なものはない
それは何でもない
それは何でもなかった
音を出すためにだけ
音楽の音だ
まさしく言葉、言葉、言葉、言葉
かろうじてすこし音が
かろうじてすこし音が
ラジオのように
【訳詩】『箱と曲』
http://hakotokyoku.blogspot.jp/2013/01/comme-la-radio-brigitte-fontaine.html
『ラジオのように』(原題:Comme a la radio)は、ブリジット・フォンテーヌが1969年に発表したアルバム。
サラヴァへの移籍後としては2作目のアルバム。当時フランスを拠点に活動していたアメリカのフリー・ジャズ・バンド、アート・アンサンブル・オブ・シカゴのメンバーが参加している。
日本版は1972年2月に日本コロムビアから発売された。そのライナーノーツは、間章と蘆原英了が書いている。
1996年発売の再発CDでは、「やに」「黒がいちばん似合う」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録された。2008年発売の紙ジャケットCDでは、さらに2曲が加えられて14曲入りとなった。
表題曲は2003年公開の日本映画『阿修羅のごとく』の劇中歌及びエンディング・テーマとして使用され、同作のサウンドトラック・アルバムにも収録された。
(ウィキペディア)