Jazzスタンダード 『ワーク・ソング』 | 世界の歌謡曲

世界の歌謡曲

その日の気分で 心に残る歌

 

アメリカ版 『山谷ブルース』

 

こんにちは 毎日のお仕事ご苦労様です この曲は「労働歌」 でもちょっと事情が違います

黒人で貧相でお腹を空かせていた それだけの目撃証言で有罪の身となった青年のボヤキ

作者はコルネット奏者のナット・アダレイ マイルス・コンボのメンバーだったキャノンボール・アダレイの実弟 1960年 兄弟コンボで大ヒットに 『モーニン』何かと共にファンキーJazzの代名詞

まだ黒人に公民権が無く 差別と偏見に満ちていた そんな時代の曲

 

キャノンボール・アダレイ クインテット

Cannonball Adderley Quintet "Work Song"

 

Cannonball Adderley: saxo; Nat Adderley : corneta; Yusef Lateef: instrumentos de viento; Joe Zawinul: piano; Sam Jones:bajo; Louis Hayes: bateria.

 

ニーナ・シモン

Nina Simone- "Work Song" Live (Merv Griffin Show 1966)

 

 

Hold it steady right there while I hit it

Well reckon that ought to get it

Been working and working

But I still got so terribly far to go


鎖につながれ岩を砕き続ける

刑に服してるってことさ

鎖につながれ岩を砕き続ける

だって有罪と言われたからね


いくぜ、しっかり持ってろよ

やるべきことなら分かってる

働いて、働いて、働いて

で、そいつがずっと続くのさ


罪は犯したけど仕方ねえんだ

空腹と貧困だった罪なんてな

店の親父が血を流してて

俺は強盗罪で逮捕ってわけさ


裁判官は「5年」と宣告した

5年間囚人の仲間入りと

裁判官は「労働刑」と言った

老いた父が「神よ」と叫んだ


愛しい家内に会いに行きたい

この鎖を砕いて逃げ出したい

どこか日陰で休みたいぜ

神よ、炎天下じゃあ暑すぎる

 

http://d.hatena.ne.jp/wineroses/20061122