1918年、マルセイユ生まれ。夫は、作詞家のミシェル・ヴォケールで、エディット・ピアフが歌う「水に流して」(Non, Je ne regrette rien)の作詞で知られている。
ジャック・プレヴェールの歌詞のついた曲を歌い、特に「枯葉」をヒットさせたことで有名である。1870年代からある曲「さくらんぼの実る頃」の録音も、よく聴かれる。
「サン・ジェルマン・デプレの白い貴婦人」"La Dame Blanche de Saint-Germain-des-Prés" との異名を持つ。日本にも、1980年、1983年と来日している。
2011年9月17日、パリで死去。93歳没。
(ウィキペディア)
シャンソン歌手で誰が好き?と問われると このコラ・ヴォケールかも知れない
グレコやモンタンやブラッサンス フェレ バルバラみたいな際立った「個性」もそれから「毒」もない でもなんていえばいいんだろ フランス語の美しさ? 心の琴線に触れる? 傷ついてしまった心のひだを そっと撫でてくれるような優しい語り口? シャンソンのファンで彼女のこと嫌いな人は誰もいないと想います。
高校以来の親友の姉貴様が音大で声楽勉強されていて フランス語のお手本をということで 写真左「カム・ア・テアトル」というアルバム紹介して喜ばれました 実際今でも世界中の音楽学校で彼女の「歌声」が教材になってるそうです
就職で関東に赴任して 新婚の頃で身重の妻をかばいながら赤坂の草月ホールに初来日のリサイタル(写真右)に行って 予想に反して超満員で途中まで立ち見でした オレンジのドレスが素敵で その時のチェロの伴奏が今や世界的チェロ奏者 若き日の鈴木秀美さんで フランス人は「ハヒフヘホ」が苦手なので コラが「イデミ~スズキ~」と紹介してたこととか覚えてる
直筆のサインもいただいて 今でも僕の「宝物」です
『枯葉』
Cora Vaucaire | Les Feuilles Mortes ~ Autumn Leaves
君にはどうか思い出して欲しいんだ
ぼくらが恋人同士だった日のことを
あのころは毎日が美しく過ぎ
太陽の光も今より輝いていた
枯葉が風で吹きだまってたのを
ぼくは覚えているよ
枯葉が風に吹かれて舞ってた
思い出も そして後悔も
北風が吹きすさぶ
忘却の冷たい夜に
ぼくは忘れはしない
君の歌ったシャンソン
その歌は ぼくらを歌う
二人の愛の日々を
二人で暮らした日々
愛しあい 愛されあい
でもその愛を時が引き裂く
ゆるやかに 音もたてずに
砂浜についた足跡を
波が消してしまうように
「モンマルトルの丘~コラ・ヴォケール・リサイタル」live at Tokyo 1980
『さくらんぼの実る頃』
Le temps des cerises : Cora Vaucaire..
ぼくらが「さくらんぼの季節」を歌い
陽気なナイチンゲールやモノマネツグミが
浮かれ気分になると
美しい娘たちの気分はおかしくなって
恋人たちの心にも日が差してくる
ぼくらが「さくらんぼの季節」を歌うと
モノマネツグミも一層上手に囀(さえず)るんだ
でもとても短いんだ、さくらんぼの季節は
二人揃って夢見心地で
耳飾を摘みに出かける
愛のさくらんぼはお揃いのドレスを着て
血が滴るように葉の下に落ちていく
でもとても短いんだ、さくらんぼの季節は
だから夢見心地で珊瑚の耳飾を摘みむのさ
http://ameblo.jp/jaimeen/entry-11294400804.html
『スカーフ』
Cora Vaucaire L'Écharpe de Maurice Fanon
僕たちのことを覚えている
この絹の想い出の品を
君の想い出にと
首に巻くのは
寒いからじゃない
気温は暖かい
それはもう一度
むしょうに君を
僕の首に触れる君の指を
想い出したいから
あなたと呼び合っていたあの頃の
僕たちのことを想い出したいからだ
http://chantefable2.blog.fc2.com/blog-entry-156.html
『小さな三つの音符』
Cora VAUCAIRE - Trois petites notes de musique
三つの小さな音符が
想い出のなかで
鳴り止んだ
音符たちは演奏を終え
譜面を閉じて
眠りにつく
だがある日、予告もなく
音符たちはあなたの記憶のなかに蘇る
君は、忘れたいと思っていた
夏に街で聞いた
ある短いありふれたフレーズを
君は、けっして忘れないだろう
ある街を、ある夏を
ハミングしていたひとりの少女を
http://chantefable2.blog.fc2.com/blog-entry-173.html