武満 徹(たけみつ とおる、1930年10月8日 - 1996年2月20日)は日本の作曲家。
武満にとって邦楽器の使用は1962年の映画『切腹』(監督:小林正樹)に端を発する。映画『暗殺』(1964年松竹映画、監督:篠田正浩)、さらに映画『怪談』(1965年 監督:小林正樹)、そしてNHK大河ドラマ『源義経』(1966年)の音楽を担当。それぞれ琵琶の鶴田錦史(英語版、フランス語版)、尺八の横山勝也と共同作業で音楽制作をする。この経験を元に現代音楽純音楽作品として、琵琶と尺八のための『エクリプス』を作曲。武満にとって邦楽器のみの初の純音楽作品となる。また琵琶と尺八という組み合わせは邦楽の歴史ではそれまで見られないものであった。
この『エクリプス』の録音を、武満と親しくニューヨーク・フィルハーモニックの副指揮者を務めたことのある小澤征爾が同フィル音楽監督のレナード・バーンスタインに聴かせたところ、バーンスタインが非常に気に入り、これら日本の楽器とオーケストラとの協奏曲を書いて欲しいと武満に依頼することになる。そしてニューヨーク・フィルハーモニック125周年記念委嘱作品としてこの『ノヴェンバー・ステップス』が作曲され、1967年11月9日、ニューヨーク・リンカーン・センターにおいて、鶴田錦史と横山勝也のソロ、小澤征爾指揮ニューヨーク・フィルハーモニックにより初演された。 なお、ニューヨーク・フィルハーモニック125周年記念の委嘱作品が『ノヴェンバー・ステップス』のみであるかのような記述が世に散見されるが、委嘱は他の多くの作曲家にも依頼されており、武満徹のこの作品はそれらの中の1つである。
(ウィキペディア)
現代音楽?なんか難しそう? 確かに難しい「感性」と「理論」によって紡がれた「純粋音楽」?
でも難しく考える事無いと思う 「音楽理論」そんなもの知る由もないし 必要もないし
そんな「理論」から解放された時の彼の感性が 『死んだ男の残したものは』『燃える秋』そして『MI・YO・TA』 美しい抒情の世界 この作品もそう 美しい
現代音楽はめったに聴かないけどこの武満とかライヒとかペルトとか 聴き方は全部同じ
自然体に身をゆだねて その「雰囲気」とか「気分」に浸ればいいと思います
「新古今」の歌人の藤原俊成 「幽玄」の世界 そしてそれをベースに大岡誠の美しい現代詩
なんかそんな世界を思い出しました いろんな聴き方あっていいと思う
いにしへのをのへの鐘に似たるかな岸うつ波のあかつきのこゑ
(藤原俊成)
「岸うつ波」
現生とよばれるところで
むかし耳を奪われたことがあったあの
山上の鐘
ゆくりなく いま私は聴く 暁の風に
こがねの岸をうつ波の声
私はむかしから聴きつづけてきたやうに思ふ
この波の声を あの鐘のなかに
大岡誠 『とこしへの秋のうた』 藤原俊成による
002_対談1:小澤征爾・幹雄「ノヴェンバー・ステップスについて」
003_ノヴェンバー・ステップスNovember Steps 1/2(1967)前半10:00
2010/06/18 にアップロード
VHSビデオ『武満徹作品集』1991年製作(推定)より
製作/カジマビジョン《非売品》
「武満徹還暦記念演奏会」(推定)
004_ノヴェンバー・ステップスNovember Steps 2/2(1967)後半