とこしえ秋の歌② 『燃える秋』 | 世界の歌謡曲

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その日の気分で 心に残る歌



「燃える秋」
作詞:五木寛之、作曲:武満徹、唄:HI-FI-SET
熱帯夜 / 燃える秋 GLOWING AUTUMN として1978年にHI-FI-SETのシングルレコードが発売された。
武満としては完全にビジネスライクに徹した仕事だったようだが(五木に歌詞には英語を入れた方が売れると言われたらしい)、武満夫人によると生前の武満のレコードでもっとも印税収入が多かったとのこと。映画が後にお蔵入りとなったために映画そのものは知らない世代が増えていく中、後年の石川セリによるカヴァー2種をはじめ、武満の死後にはジャズバンドなど多くのアレンジもリリースされた。

三越社長の岡田茂の企画で制作された。三越の資金10億円を製作費に使ったと言われる。この破格の予算に物を言わせて、小林正樹、稲垣俊、村木忍、武満徹といったスタッフを集結させた。岡田は三越の専属配送業者である大和運輸(現ヤマト運輸)に映画前売券の購入を強要し、こうしたことから大和運輸は三越と絶縁した。このような岡田による会社の私物化が社内で問題視され、後に岡田は解任された(三越事件)。そのため、この映画も三越の恥として公開後はお蔵入りとなり、ソフト化はされていない。
以上の経緯のため現在では幻の映画である半面、武満が担当した音楽が比較的よく知られており、稀に映画祭などで特別上映されるとかえって集客力のある奇妙な立ち位置の作品となった。
(ウィキペディアより抜粋・編集)

武満徹さんは日本を代表する現代音楽・前衛音楽の旗手でした 60代の若さで癌と闘い・・・
五木寛之原作の映画「燃える秋」の主題歌 制作の背景にこんな事あったんですね 知らなかった
映画は観てません でも音楽はかぎりなく美しい そしてその制作の過程で 盟友の音楽家 黛敏郎が「あまりにも美しいから」と公表せずに温存して 武満の葬儀で口ずさんで エピソードを明かして 後に谷川俊太郎が詩を書いて 石川セリが歌ったのが 先日ご紹介したのが『MI・YO・TA』

現代音楽はそんなに聴かないけど『ノヴェンバー・ステップス』琵琶、尺八とオーケストラのための音楽作品 というのが僕は好きです 次回



燃える秋 / ハイファイセット



石川セリ 燃える秋 Ishikawa Seri - Growing Autumn



武満徹:燃える秋


2012/10/01 に公開
作曲:武満徹
指揮:林光
演奏:東京コンサーツ