1987年日本シリーズ第1戦は読売ジャイアンツが猛打で制した、続く第2戦は10月26日同じ西武ライオンズ球場で行われた。

 第2戦重視論を説く西武ライオンズ森祇晶監督がマウンドへ送ったは前年1986年日本シリーズMVPの工藤公康。

 片や読売ジャイアンツは前回の1983年西武ライオンズとの日本シリーズで大活躍した西本聖が先発。

 試合はまず3回裏、石毛宏典が本塁打を放ち西武ライオンズが先制、さらに6回には秋山幸二の本塁打と伊東勤のタイムリーで2点追加で3対0。

 7回には西本から代わった広田浩章に襲い掛かり、清原和博の3点本塁打で6対0と巨人にトドメを刺し、投げては工藤が前年の勢いそのままに3安打完封勝利。

 巨人は鴻野淳基、原辰徳、中畑清、山倉和博、この日指名打者に起用された山崎章弘ら右打者が工藤公康の前に完全沈黙。

 工藤から3安打したが安打を打ったのはクロマティ、篠塚、吉村と皮肉にも左打者ばかり。

 巨人はやっぱり左投手を打てないという現実、巨人にとってはスコア以上に重い敗戦となった。

【クロマティ第2戦成績】

二安 三振 遊飛 投ゴロ