天門を潜った先…


何処なんだろうと、飯屋に入る。


「つまみを一品」と頼む。


その先に懐かしい麒麟の紋様。


近くに色々尋ねる。

鴨緑江から北を取り戻したと。

今の王が即位してから5年経つと。


私には1年だったのに…

胸がざわつく。


あの人は?


其処に、見慣れた顔ぶれが…

テマンくん、トクマンくん、そして…

テジャンと呼ばれたチュンソクさんが。

あの人は、何処?


大護軍は?

あの木の下です。

3日は戻らないから、何か届けなきゃ。

そんな感じのやりとりが聞こえた。


「あの人?」とつぶやくと同時に走けだした。

あの木の下にいる!

待っててくれた?


1年間と4年間の差は大きい。


1年でも、心が…心が…泣き叫んでいたのに、

貴方は、4年間どうしていたの?


走って走って、もう少しで辿り着く大愛木に…