こんばんは、最近ブログにかけるようなネタがあんま無くて困ってます。


さて試験で一回出た破産確率の積分微分方程式ですが、教科書の流れに沿わずなるべく早く解く方法を考えたいと思います。


1:存続確率の積分微分方程式を考える
2:初期値は覚える
3:2階の常微分方程式は公式を使う


多分これらが得策かな、と思います。

1⇒ ρ(u) = λ/c { ρ(u) - ∫ ρ(u-x) dF(x)
2⇒ ρ(0) = Θ/(1+Θ)
3⇒ 二次方程式 y^2 + a y + b =0 の解が α、βならば、ρ'' + a ρ' + b =0 の一般解は
ρ(u) = 1 + C exp(αu) + D exp ( βu )

ひとつずつ見ていきます。

1:この方程式は本来微小時間後の破産確率を考えて導出しますがその辺はすっ飛ばします。
右辺の積分の前がマイナスであることと、積分記号の中身が「微小時間で事故が起きたが、破産には至らなくて、その後も破産が起きない確率」と、思えば暗記は楽かと。

2:「ルンドベリモデルにおいて安全割増が0だと必ず破産する」を覚えておけばε(0) =1/(1+Θ)を思い出すでしょう。
ローはεの背反なので式のとおりになります。ちなみに最後に解く微分方程式が二階の場合はρ'(0) = 1/(1+Θ)^2 μ も覚えとく必要があります。
こっちは単に1を一回微分してu=0入れるだけで出るんですがね。

3:教科書だと b =0 のパターンなので、ρ' = ψ 見たいに置いて変数分離でといてますがだるい。
さっさと公式使って初期条件使って答えだしましょう。
ちなみに右辺の頭には必ず1が来ますが、要するにu→∞で右辺の残りは必ず0に収束にします(α, βは必ずマイナス)。
サープラス無限大なら破産しないと言うことです。

あと3の方程式がどうなるかは分布関数F(x)の形によりますが、どうせガンマ分布系のしか解析的に解けませんから結果的にはN階の上微分方程式になります。三階のを解くなら3次方程式の解を用いて、

ρ(u) = 1 + C exp(αu) + D exp ( βu ) + E exp( γ u)

とでもすればいくらでも解けるでしょう、計算が嫌ですが。



また、オススメはしないのですが、解の形はある程度予想つくので最初から上記のローをそのまま1にぶち込む+初期条件で答えは出ることはでます。ただ計算大変だと思います。



今年でないかなぁ・・・。こういう方針が決まってるものって楽なんですよね。。。
こんばんは、絶賛ゴールデンウィーク中です。
でも毎日勉強してます。他にやることも特段ないからいーんですけど。。。


さて、前ブログでとりあげた一般化線形モデルですが、試験で出そうなパターンって
実はMinimum Bias法で多分全部片付きます。
ってのも多分考え得るのが3パターンだと思っていて、


(1) 線形指数族:正規分布、リンク関数g(x)=x
(2) 線形指数族:ポアソン分布、リンク関数g(x)=x
(3) 線形指数族:ポアソン分布、リンク関数g(x)=logx


の3つだけと考えています。

ガンマ分布は教科書にはどこをリンク関数に置き換えればいいか書いてないし、
線形指数族:正規分布、リンク関数g(x)=logxは計算が多分大変です。


そういうわけでこの3つに絞って考えると。。。


(1)(2) ⇒ 加法型
(3)  ⇒ 乗法型


の場合とクレームコストの推定値が一致します(Minimum Bias法だと普通は、クレームコスト”指数””の推定値を求めますがアレは別にクレームコスト単価でやっても同じです)。



具体的にいうと、複合分類リスクが2×2の場合のクレームコストの推定値をr(ij)、線形指数族のパラーメータをβ1,β2,β3とすれば、


(1)(2) ⇒ r(11) = β1 , r(21) = β2 , r(12) = β1 + β3 ,r(22) = β2 + β3
(3) ⇒ r(11) = exp(β1) , r(21) = exp(β2) , r(12) = exp(β1 + β3) ,r(22) = exp(β2 + β3)


です。ちなみに一般化線形モデルだとエクスポージャ数が明記されてませんが、全部1件だと思えばいいです。これで一般化線形モデルの問題はすべてMinimum Bias法で片付く!。。。はず。
こんばんは、また年金数理の話です。。。



制度発足時の開放型総合保険料方式について、

(1)過去に脱退した被保険者(年金受給権者)にも給付する
(2)既に退職したも被保険者には給付しないが、現在の被保険者の過去勤務は通算する

の場合を考えます。

といっても(1)はC={(Sp+Sa+Sf)*L}/(Ga+Gf)=B
なので賦課方式で毎年積立金は発生しませんから、当然毎年保険料は一緒です。

(2)の一年目の保険料は
C={(Sa+Sf)*L}/(Ga+Gf) ={(d*v*l[xr]*a[xr])*L}/{L/d}=v*l[xr]*a[xr]

で年度末には利殖されて、年度末積立金Fはl[xr]*a[xr]になるので、二年目の保険料は

C={(F+Sa+Sf-l[xr]*a[xr])*L}/(Ga+Gf)={(Sa+Sf)*L}/(Ga+Gf)

となります。

ちゃんと毎年年金受給権者の給付原価を積み立ててるから、翌年度は積立金と相殺して保険料は一定なんですね。
この辺を知ってると、定常人口ではない開放型総合保険料方式にも対応しやすいんじゃないかと思います。