3月11日。

東日本大地震から12年。

当時、お金も権利もない1人の学生だった私には、改めて自分の無力さを思い知らされる出来事でした。

しかし、5月にメリープロジェクトの水谷 孝次氏にお誘いいただき、東京で復興支援のイベントに参加させて頂いたのを皮切りに、8月には現地での復興ライブ、12月にもクリスマスイベントのボランティアに参加させていただきました。

東京でのライブでも、地道に義援金を集めて郵便局から送ってみました。


責める事のできない地球に対する無力さ。
でも、絶望感だけではありませんでした。


自分が心身ともに健康で、家族や友達、仕事にも恵まれていることの奇跡や有り難さに気付くことができました。


当たり前のように、自分の帰る場所があり、家族がいて、友達に会える…
これが実は、当たり前じゃないということ。


この当時は、将来への漠然とした不安とか、貯金額を気にしたり、着ている服の綻びなんかが気になっていたけど、地球に生きるひとつの命として1番大切な「あたりまえ」を見つけることができました。


この日、幸いなことに私の家族や友人は無事でしたが、きっといつか出逢うであろう、自分にとって未来の大切な人たちを多く失いました。


今日も、彼らの想いを託してもらった1人として、「あたりまえ」にありがとうの気持ちをたっぷり込めて、前を向いて明るい光を見つめて歩いていけたらいいな、そう思うのです。