満開の桜のトンネル。
上を見上げると、
花の間から、青空。

少しだけ冷たい風に
ひとときの花吹雪。

隣に歩くあなたと
手を繋げたら…。

どれだけ、私が
願っていたのか。

あなたは気づいて
くれたかな。

そんなこと、
出来ない立場だと
痛いくらいわかっては
いるけれど。

ただ想いは、川風に
とばされて。
ただ少し後ろから
あなたの後ろ姿を
見つめているだけ。