【それ、『本気』の出し方間違ってるよ?】〜ダンサーのための骨盤重心メソッド〜 | 身体能力を極限まで高める【ダンサーのための骨盤重心メソッド】

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◇繊細・しなやか・パワフル・ダイナミックなボディコントロール方法。

◇「一流」と「超一流」を隔てる壁。

ヒトの無意識的な反射・反応を踏まえ、
実践(本番)でパフォーマンスを最大限引き出す
究極のメソッドをお伝えしていきます。

ダンサーの身体能力を極限まで高める
ダンスパフォーマンストレーナーたーきーです。

最近気づいた!

俺は研究者だ!

ダンスは研究題材が多くて楽しい!笑

ばんばん還元していくぜ。

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今回はダンサーのいう
『本気(フルアウト)』の出し方について書いていきます!

この『本気』または『全力』ってやつの出し方や方向性が間違ってるとせっかく高めた身体能力も空回りしてしまいます。

多くのダンサーは
『本気で踊る』となると無意識に力んでしまう傾向にあるよう。

それは目に見える体の緊張から始まり
やがては心をも過度な緊張状態に侵される。

さらにひどい場合『アガっちゃう』わけです。

踊りは踊りであり、筋トレではないのだから一切筋肉を力ませる必要はない。

・・・

少し話が逸れるけど、

実は、『筋トレ』の弊害はここにもあります。

筋トレをやり続けた結果、
【体を動かすには=筋肉を力ませるものだ】
と錯覚してしまう人が多いのです。

『見せ方』としてあえて緊張を見せる場面もあるかもしれないけど、
その状態のままでは疲れてしまうし
なによりも体は動けなくなってしまう。

『力み』をあえて見せる場面以外は
筋肉の状態としてはゆるんでなくてはならない。


少なくとも
力んだ状態は緊張状態であり
体は動きづらい状態であることをどこか頭の片隅にでも置いておいた方がいい。



何が言いたいかというと
『本気で踊る』『全力を出す』=『体を力ませ努力して頑張る』ことではない。
ということ。


ダンスにおいて『頑張っている姿』は全く評価されない。

それでケガをしたなら目も当てられない。

ケガをするのは自分の体に制限をかけ力んでしまっている証拠だとおもっていい。
『ケガをする』ことは体がそれを教えてくれている。

制限をかけているにもかかわらず
「可動域を出したい。」と下心が芽生えた時から体はそれを拒絶する。



主に
体に『制限』がかかるのには2パターンある。

①筋肉や骨格的なもの
②思考によるもの




【筋・骨格的制限】はそのまま可動域として現れるので分かりやすい。



【思考による制限】は深く体を見つめていかないと分かりづらい。

思考による制限は
『こうしてやろう。』
『こうしたらイケてるだろう。』
という【コントロール】である。

これは例えば
飲み会の席などで笑いを狙って面白いと思う事を言ったつもりが一気に周りの空気が寒くなっていくあの感じだ。

何事も狙いすぎるのは禁物。



この制限の対策としては2つ。

◇制限を外す。
◇制限の中でできることをやる。

のどちらかである。

誰でも頑張れば【制限】の外まで体をもって行くことができるだろう。

あくまでも『頑張れば』の話。

ダンサーの体は悲鳴をあげる。

観客はその悲鳴を聴く。

観ていてなぜだか気持ちよくない。

『頑張ること』で満足しているのは本人だけ。


・・・


もう今までで十分『頑張ること』の練習はできているだろう。

次は『頑張らない』練習をする時間だ。

頑張らないことは一見【楽】にみえるかもしれないが、

今まで存分に頑張り、自身を追い詰めることで【充足感】を味わっていた人には想像もできないくらい苦痛で不安な時間になるだろう。

「使いたい。筋肉を使いたい・・・!」という欲求がでてくる。



でも思いとどまって考えてみてほしい。

その『筋肉を使う』ことは本当に自身の体のため、
パフォーマンスのためになっているのか。

自我を満たしたいだけのエゴじゃないのか。

ダンサーが使いたいのは【体】であり
【筋肉】ではない。


本当の意味での【本気】を出すためには
『体を使うためには筋肉が必要。』と思ってしまっている
その囚われた【制限】を外すことだ。




今回はここまで。

ありがとうとございました。(^^)