先日購入した、こちらの本。


350ページと。
なかなかのボリュームでしたが。

約3時間程で。
読み終わりました。



正直な感想を言えば。

過去の新堂さんの動物関連の作品を読んでいれば、そこまで新しい驚きや感動は。

想像していた程は無かったです。


しかしながら。

ある過去をきっかけに。
犬を救いたいと保護施設を運営しながら。

愛護センターに勤める恋人。
ペットショップに勤めるボランティアスタッフらと共に。
日々、犬達を救う為に奔走する主人公。

保護犬達や。
里親希望の人間と接する中で生まれる葛藤や。
メディアに取り上げられることの。
メリットとデメリット。
スタッフ内での意見や考え方の食い違いなどが。
リアルに描かれていること。

また。
中盤以降は。
ボランティアスタッフの勤めるshopの裏の顔を知り。
そこから更なる悪。
劣悪ブリーダーを追い詰め、犬達を救い出すまでを。

あくまでも"小説"として。
作品の中に全て閉じ込めた手腕は。

新堂さんにしか。
為し得ないことだと感じました。



フィクションでありながら。
それがノンフィクションでも有るという。
リアリティ。

作品紹介の際に。
たくさんの関係者に会い、取材をしたと仰っていました。

まさに、その全てが。
この350ページの中に詰まっていました。



胸が痛む描写も有りました。

でも。
それは現実に起こっていることであり。
目を背けては、ならないことだと。

改めて。
自分のやるべきことを正しました。




少なからず。
動物達の現状に胸を痛めて居られる方や。
少なからず。
主人公と同じ立場に居られる方。

また。
少しずつ保護犬や保護猫に。
興味を持ち始めている方にも。


動物達への優しさを持つ方。
1人でも多くの方に読んで頂きたい1冊。


ここに。
紹介させて頂きたいと思います。