近づくにつれ。

変な汗と寒気。


身体が震えそうになるのを。
必死で抑えた。




開けられた入口から中へ。


車を停めた正面に見えたのは。

犬猫達を。
ここへと連れてくる為の車。


そして。
すぐ横には。

収容された犬の姿が…。


あの仔は。
いつまで生きられるんだろう…』


そう思ったら。
もう見る事が出来なかった…。




車から降りると。

職員の方が来てくれて。
ボランティアのスタッフだと言うと。

処分施設とは別の。
愛護館へと案内してくれました。




終始にこやかに対応してくれて。


猫達が到着してからも。

愛しそうに。
撫でたり遊んだりしている姿に。


『この人達は。
きっと毎日辛い想いをしてるんだな…


そう思わずには。
居られませんでした。



その時に。
ふと浮かんだのは。

以前。

仔猫ちゃんの里親さんになった。
卓友さんの言ってくれた言葉。


『(ボランティアの活動は)動物達だけじゃなく、それに関わる人間も救ってるんだよ』


それを。
改めて強く実感しました。




本当は動物が好きで。
本当は殺したくなんかない。


でも。
『仕事だから』

仕方なく…。




だからこそ、今回。

初めて。
外からボランティアを受け入れ。

譲渡会を開いた。




人間に弄ばれた。
小さな命の存在を。


そして。
消されていく命が有る現実を。


少しでも知って欲しくて…。





もし。

私達のような人間が増えて。

持ち込まれたり。
遺棄される犬猫が居なくなれば。


この人達も。

もう。
心を潰して。

命を奪わなくていい。



この人達の心も。

救う事が出来る。





『人間なんて大嫌いだ』

時々。
本当にそう思うけど。



良い方にも。
悪い方にも。


やっぱり人間が関わっているから。


動物が好きなだけでは。
動物ボランティアは出来ないんだなって。





また1つ。
学べた気がします。







さて。

まずは明日。

頑張ろう。



今日は、猫まみれ。

明日は、犬まみれだー(笑)