う~ん。どうも暗くなっちゃいそうで、ブログを上げるのをためらいがちな今日この頃。

 

でも、一応、近況報告です。

 

気持ちはもう持ち直したんですけど、一旦BMIが18台になってしまいました。モデル体形達成? そんな中でもやっぱり良い事はあった。

 

わたしが落ち込んでるのを察してお友達が外出に誘ってくれました。トランスしてるからこその落ち込みだけど、その前のわたしにはこうしてホントに辛い時に助けてくれる友達なんかいなかったし、多分、わたし自身、そういう助けに素直に乗っかれなかったと思います。

 

とても大事な友達が出来て、素直な気持ちが出せるって幸せです。

 

思い出すと、一番?辛かったのは、「やっぱり男の人には成れないよ...」って気付いてしまった頃。「このままならすぐに〇んでしまいたい」気持ちでしたけど、わたしにはウチの人が居るからその選択肢は無かったのが幸運でした。

 

だから、ちゃんと自分の心に向き合おうって思ったら、実感としてウチの人が大好きって気持ちがまた分かったのも、嬉しかったな。

 

急に心が戻って来たので、悲しい事も心の底まで届いちゃうけど、その分、素敵な事もちゃんと感じる。これって、わたし生きてるんだなぁって実感するよね。だから、悲しい事もただ悲しいだけじゃ、無いんですよね。だから、わたしは悲しくてもそれに飲み込まれちゃうことは、きっと無いと思う。

 

あと今日はね、ちょっと良い事に、気付きました。

 

知っている人にとっては、なんだ今更って話題なんですけど。アウティングで学生が亡くなってしまった一橋大学。法廷では大学自体は争う姿勢を見せているって言うの、ニュースで見てました。

 

そもそも、その事件が明るみに出るずっと前から、ジェンダー教育にも力を入れているっていう話だったので、とても残念な気持ちだったんです。

 

でも。今日たまたま、今春の一橋大学の英語の入試問題を見る機会がありました。長文の一つが、アメリカの結婚に関する社会制度の話。文章全体のテーマは、男性が稼いで女性が家庭を守ることを年金などの社会制度が推奨してるんだって話なんですけど。冒頭の枕の部分は、アメリカで同性婚が認められて、その判決文の引用が結婚式の挨拶として人気だとか、同性のカップルには今まで認められなかった権利の話とかでした。最初のページの1/2くらいの分量。これだけなら偶然かなとしか思わないけど。

 

もう1題、リスニング問題のスクリプト。リスニング2題のうちの1題が、ノースカロライナ州のトイレ法と、それに対してオバマ大統領が深刻な差別だとして対応した話でした。トランスジェンダーに、どんなに自認通りの性別で社会適応していて、性自認がどうであれ「出生時の証明書(現時点での法的な性別じゃないよ)」に記載されたトイレの使用を義務付けた例の法律ね。

・トランスジェンダーの子供にとって、学校はなぜ辛い場所なのか?

・ノースカロライナの法律は、どんな種類の法律だったか?

・この法律を、オバマ大統領は、どう評価したか?

が設問(英文)でした。

スクリプトの最後の一文はこうです。

This sent a positive message to people all over America to give transgender people the respect that they deserve.

 「この事が、トランスジェンダーの人々が受けるべき敬意を払うようにと言うメッセージを、アメリカ中の人たちに送ったのです」

 

入試の作問に携わっていて、直接教育にかかわる人達の中には、ちゃんと問題意識があるのかもしれないって思って、ちょっと救われた気持ちになりました。