性分化疾患で、女性の身体で生まれたけれども、胎児期からの男性ホルモン分泌過剰の影響なのか性別違和に苦しんでいた人に、手術なしでの戸籍変更を家裁が許可していた事例の報道が毎日新聞でされていますね。

 

わたし的には、一応の前進って事にしておきます。性同一性障害の特例法の規定から外れるケースでしょうけれど、手術を戸籍上の性別変更の条件にしている現行法の規定に風穴を開ける効果はあると思うので。

 

それでも、性分化疾患って診断されている人でも、やっぱり性同一性障害と同じように家裁での審判を経ての戸籍変更っていう所に、なんか違和感を感じちゃったな。

 

性分化疾患の診断が出ているという事は、そもそも身体が典型的な男性、女性の枠に入らないって分かってたわけでしょ。それでも、男女どちらかの性別で登録されていて(百歩譲ってそれは良いとしても)、その訂正が申請だけではなくて裁判所の審判を経なければいけないとか、もしかして少し前だったら戸籍変更が許可されなかったかもしれないとか。

 

生まれてすぐに、典型的な男か女に見えるように手術してしまうケースもあるらしいので、性分化疾患に関しては色々と問題を感じちゃいます。性分化疾患について、わたしはあまり良く知らないので、もうちょっと知りたいと思いました。

 

 

一応、いいニュースその2

 

例の、「性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細やかな対応等の実施について」っていう、文科省の通知と同様の通知が厚労省から「児童養護施設等におけるいわゆる性的マイノリティの子供に対するきめ細やかな対応の実施等について」として出されたそうです。

 

毎日が修学旅行の世界(想像するだに地獄…)に暮らす子供の環境の改善に、少しでもつながれば良いと思いました。やっぱり職員の研修をするとか、子供たちに個々に対応をするとなれば、お金も時間もかかる事なので、関係省庁からの通知が出ているって言うのは大きいと思うから。

 

実際的な効果が出るかどうかは、通知だけだと完全に制度化されてはいないので運用次第っていう所が「一応」の理由ね。でも、現状の「認識できている職員だけが分かって、対応しようとしている状況」よりは、大幅に前進する可能性を感じました。

 

 

様々な分野の専門家が、前に向かって進もうとしてくれているんだって、改めて感じました。わたしも、頑張ろうって思えるよね。