佐渡 裕が
芸術監督プロデュース
演出は
亡き【栗山昌良】氏のリアリズムを
【飯塚励生】氏が再演演出されている
キャストは
こんな感じです
同門の晴くんが
ヤマドリ役で出演しています
ところは
兵庫県立芸術文化センター
とってもきれいなホールでした♪
蝶々夫人
私の好きなプッチーニのオペラ
3本の指に入ります♥︎
ストーリーと言えば
時は江戸時代あたりでしょうか
海軍士官のピンカートンに
日本人妻として
15歳の蝶々さんがあてがわれる
と、いった話で
現在ではとてもじゃないけど
炎上しそうな物語です
一緒に行った娘とは
確か、十数年前に
堺シティオペラの蝶々夫人を鑑賞しております
ですので、
久しぶりの蝶々夫人となります
まだまだ、幼かった娘は
今回、大人になり
蝶々夫人のストーリーを
詳しく知ったので
「ピンカートンって最低!!」
と、ひたすらなじっておりましたが
(字幕あり)
そうではない!!
ストーリーはさておき(^◇^;)
プッチーニ独特のメロディーラインや
冒頭から
終わりに向けての
不穏な予感を感じさせるメロディーの繰り返しであったり
幸せな気持ちを歌い上げる
ソリストの声量や演技力の素晴らしさ
イタリア人なのに
日本の物語をオペラにした珍しさ
プッチー二オペラのドラマチックな世界観
などなど
そこんところを聴いて欲しいんだけどなぁ
【第一幕】出会い♥︎
舞台は長崎
港に着いた海軍士官ピンカートンのもとに、蝶々夫人が若い娘たちに連れられて現れるシーン♡
このシーンがとっても美しいんです。
私の大好きなシーンでもあります。
その時の馴れ初めとして
15歳の蝶々さんがピンカートンに売られてきた、と言う1節もあります。
アメリカを象徴するようなピンカートンの性格が強調され
そこにまだ子供みたいな可愛らしい蝶々さんが嫁いでくる夜
この時の【愛の二重唱】が私の心を奪います♥︎
【第二幕】
ある晴れた日に♡
有名なアリア「ある晴れた日に」が、歌われる第二幕ですが
この歌はとても有名で、美しいメロディーであるにもかかわらず、実は悲しい歌なんです。
蝶々さんとの愛の日々を送ったピンカートンは、やがてアメリカに戻ります🇺🇸
「いつか帰るから」と曖昧な約束を信じ、蝶々さんは3年間待ち続けておりました。
「ある晴れた日に」は、そんな気持ちを歌ったアリアです♪
第二幕は
私が大学の時に友達と歌った「花の二重唱」があります
侍女のスズキと、ピンカートンの帰りを待ち遠しく思いながら歌う美しい二重唱です🌸
蝶々さんには、ピンカートンとの間の子供ができておりました。
ピンカートンからのお手当てで、子供を育てておりましたが、なかなか帰ってこない旦那様に対して不安を抱き
子供のことを思って歌う悲しいアリアも2幕にはあります
そして
ピンカートンの船が港に入ったことを確認した蝶々さんは一晩中障子の中からそれを眺めています。
この美しいシーンで
2幕は幕を閉じます🌸
【第3幕】死
ピンカートンは確かに帰ってきたのですが、蝶々さんの元に帰ってきたのではなく、アメリカの妻を連れて子供だけを引き取りに来ました
それを知った武家の出であった蝶々さんは、『誇りを持つ死』を選びます
その時の悲痛のアリアを絶唱します
もうこの時には、既に会場からすすりなく声があちこちから聞こえます
私ももちろん感極まり泣きそうになります( ;∀;)
こういった
悲しく壮絶な、古の時代の物語です。
蝶々夫人は、1人の女性の本当に切なくて悲しくてどうしようもない生き様の物語ですが、
おとぎ話ではなく、リアリズムを描いてあるのが栗山昌良氏流の演出なのですね!
10数年ぶりに鑑賞して、私自身も、あの時とは、また、違った精神状態で臨みましたので、俯瞰してみることもでき、外国の方からは、日本はこんな風に思われているのだなと困った印象も持ちました💦
動画が
全くいいのが見つからなくて(⌒-⌒; )
今回の蝶々さんは
小柄な日本人の女性であったので、愛らしくてとっても切ない印象でした♡
それが直さら良くて
ピンカートンが嫌なおっさんに見えてしかたなかったです( ̄▽ ̄;)
父が入院して
大変な時ですが
私の生活も大事にしたいです
治療は病院に任せて
自分を癒す時間
これがないと、私自身も戦っていけないと思うので
つかの間でしたが
とっても充実した良い時間を過ごせました
いつ何時も
父のことは頭から離れません
プッチーニに元気をもらって
また父に
会いに行こうと思います