ジャガイモは、イタリタラトウブイアでは、地下にできるということで、はじめトリュフの名が与えられ、"土トリュフ"と呼ぼれた。
それが形を崩してドイツ語のカルトッフェルとなった。
ベルギーとフグロンドペアランドル地方では、ジャガイモは"地中のナシ"であり、それがアルザス、ロレーヌに伝わってグルンピールとなった。
こうした呼称はすべて、ジャガイモが地中にできるという一目瞭然の事実からつくられた。
それは繰り返し確認されてきた了解事項であったはずだが、それでもなお、それらの名前は混乱を生じさせる。
たとえば、ある子供がボム・ド・テールのド・テールの意味をとりちがえて"地中の"ではなしに"地球の"と解釈し、わざわざそうことわる必要はないのではないかと驚きをあらわにしたことがある。
「ほかの惑星には生物はまったく存在しないのだから、月のリンゴや火星のリンゴがあるわけないじゃない」と、その子は言ったのだ。
ボム・ド・テールが空中に実るふつうのリンゴとはちがって"地中になる、第二部野菜のポートレートリンゴ"であるということを、彼は忘れ ていたのである。
