競輪開催が2日間全レース中止という前代未聞のトラブルが発生した。JKAはシステム障害のため、3日のG3「千葉開設記念in松戸」(滝沢正光杯)初日を中止、順延。西武園F1最終日、豊橋F1「中日スポーツ賞」最終日、ナイター別府F1最終日、ミッドナイト伊東F22日目、小倉F2最終日を中止、打ち切りとした。
懸命の作業を続けたが、システム復旧のめどが立たないため、きょう4日に開催予定のG3「千葉開設記念in松戸」、函館F1ナイター初日、富山F2初日、武雄F2初日、玉野ナイターF2初日も中止、順延となった。
3日の午前7時20分にインターネットなどから車券を購入するシステムに障害が発生。オッズ(払戻金の倍率)に反映されない状況となった。JKAは車券購入のためのシステムが利用できない状況では、レースを開催できないと判断。9時に松戸などの中止順延を発表。順次ナイター、ミッドナイトの開催中止を決めた。その後は各開催場からの競走成績、賞金、番組編成など、入力処理システムにも障害があることが判明。4日の松戸、函館などの開催も中止することを決定した。
システム障害による開催中止は2015年8月22日の前橋F12日目以来。大規模な中止は1場が全レースを、14場がレースの途中で取りやめとなった11年12月7日以来となる。11年の場合は投票システムからデータ通知が遅れたことで開催各場の払戻金の表示、レース発走が大幅に遅れる事態を招いた。
選手サイドで問題になりそうなのは「千葉開設記念in松戸」とG1「寛仁親王牌」(前橋・11~14日)の日程。2日間の順延となると最終日は8日に。親王牌前検日の10日まで中1日と、ともに出場する選手にとっては強行スケジュールとなる。選手会との厳しい話し合いが必要になりそうだ。



















