優勝は 和田 圭 選手

初優勝 おめでとうございます✨



ケイリンメールマガジンを読んで参考に……🌠


西武園競輪場を舞台に開催された開設68周年記念「ゴールド・ウイング賞(GIII)」は、
4月22日に最終日が行われた。3連勝で優出した地元の平原康多をはじめ、浅井康太、
三谷竜生と豪華な顔ぶれによる決勝の号砲が鳴らされた。レースは3車のラインの
新山響平が主導権を握った。北日本3番手の和田圭が、直線で外から追い込んで優勝。
記念初制覇を飾った。また、6レースでは、「KEIRIN EVOLUTION
(ケイリン エボリューション)」が行われ、2番手に位置した荒井崇博が、逃げる
根田空史を交わして一発勝負を制した。


平原康多、三谷竜生、浅井康太のS級S班の3人に、タイトルホルダーの井上昌己、
成田和也らがそろい、記念とは思えない"超"がつく豪華なメンバー。9人のなかで
ただひとり、グレードレース優勝経験がなかった和田圭が、あっと驚く3番手突き抜けで
記念初V。大番狂わせを演じた。
「俺だけでしょ、獲ってないのは(笑)」
メンバーが出そろった決勝前日に、こう口を開いた和田に気負いはなかった。
今シリーズ動きの良さが光っていた新山響平に、番手は数々の修羅場をくぐり抜けてきた
成田和也。2日目の優秀と同じライン形成の3番手で、和田はチャンスを待った。
「3人のラインでみんながいいレースができればなっていうのがあった。優勝とかの
前に、まずはいつも通りやってと思っていた」
内に包まれていた新山だったが、三谷の仕掛けに素早く反応して打鐘で踏み上げる。
主導権を握った新山に成田、和田まで出切って、最終ホームを通過する。4番手の三谷、
6番手の浅井、8番手の平原と歴戦の猛者が襲い掛かるが、逃げる新山の掛かりがいい。
迫る三谷を張りながら、和田が外に持ち出して直線勝負。番手の偉大な先輩を交わした
和田が右の拳を突き上げた。
「あんまり考えてなかったけど、余裕があったんでガムシャラに外を踏みました。
成田さんを後ろから抜いたのは初めてじゃないですか。うれしいですね。それでも
まさか突き抜けるとは。得意なところっていうか3番手だから、もう前を抜くしかない
じゃないですか」
在校45位もデビューからセンスを感じさせる走りが光っていた。09年、デビュー1年半で
S級レーサーの仲間入りを果たし、その後追い込みに転向。8度目の記念決勝で優勝を
つかんだ。
「100回のうちの1回で来ましたね、本当にたまたま(笑)。自分はあそこ(3番手)が
定位置なんで、そこを極めます」
無欲の3番手から大物食い。東北の"ミスター伏兵"に遅き春が訪れた。

4番手キープの三谷が浅井のまくりに合わせて仕掛けるも、北日本ラインの3番手までで
いっぱい。三谷に乗った井上昌己が、直線でコースを探して伸びるも2着。
「(逃げた新山が)掛かっていた。三谷も行ける感じじゃなかったけど、浅井が
来たんで無理やり行ってくれた。突っ込んだ時に1回、ちゅうちょしている。
ワンポイント早く行っていれば…。そこら辺が甘い」

外の平原にかぶっていた新山響平だったが、一瞬空いた隙を突いて打鐘で反撃に出る。
主導権を奪い、和田の記念初Vに貢献して3着に粘り込んだ。
「平原さんの車輪が見えたんですけど、空いていると思って出て行った。連日、
和田さんも余裕がある感じでしたね。自分も3.77のギアの方が反応しやすいのかも
しれない」

新山の番手で願ってもないチャンスが巡ってきた成田和也だったが、新山を交わせず
伸びを欠いた。
「新山はよく行った。うまかったですね。(最終)バックくらいから、新山はいい感じ
だった。それでも(別線が)来るんだろうと。和田圭が強かったし、自分は力不足です」

「まったく読み違いでした」とは、最終バックで8番手に置かれた平原康多。無傷の
3連勝で勝ち上がり人気を集めたものの、地元で消化不良。脚を余して終わった。
「8番手に置かれたことがダメじゃない。そのあとに踏めれば…。(まくり不発の)
浅井が浮いて、そのあとに吉田(敏洋)さんも浮いた。外に踏めないで、まともに
踏めなかった。この悔しい気持ちを維持して、ダービーの大きいところで」


レース経過
ゆっくりとしたスタートから浅井康太が誘導員を追い、周回は浅井-吉田敏洋-新山響平
-成田和也-和田圭-平原康多-芦澤大輔-三谷竜生-井上昌己の並び。
青板バックから上昇した三谷は新山にフタをして打鐘から前に出る。平原がやや踏み
遅れてスペースが空くと、そこをこじ開けて新山が踏み込み4コーナーから主導権。
平原はまさかの8番手で最終ホームを通過する。車間を詰めた勢いで浅井が2コーナー
まくりに出るが、3番手から三谷に合わせて出られ不発に。三谷も出がひと息で1車出た
ところで止まってしまう。これで番手絶好になった成田だが粘る新山を交わせず。
3番手から和田が鋭く突き抜けて記念初優勝を飾る。2着は三谷後位から成田と和田の中を
割った井上、3着には逃げた新山が粘った。




ではまた花火花火花火花火花火