優勝は古性 選手

おめでとうございます‼


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静岡競輪場で開催された開設65周年記念「たちあおい賞争奪戦(GIII)」は、
2月20日に最終日が行われた。決勝は平原康多を中心にまとまった関東勢と
近畿コンビが激突。好位キープからまくった古性優作が、昨年10月以来、
通算4度目の記念優勝を遂げた。また、一発勝負の「KEIRIN EVOLUTION
(ケイリン エボリューション)」は、加賀山淳が後続をちぎって逃げ切った。

「とくになかった」と、作戦を振り返ったように、古性優作“らしい”一瞬の
判断力が光った。強力な布陣ができあがった関東勢を翻ろう。3番手を奪い取ると、
自力に転じた平原康多より先に踏んで優勝をもぎ取った。
「自分が3番手まで行くのか、あえて(和田真久留ラインを入れて)次のラインの
ところなのか瞬時の判断でした」
青板を過ぎると早めに上昇を開始。赤板では吉田拓矢にプレッシャーをかけて
取鳥雄吾ラインの後ろに割り込むと、打鐘手前で和田との3番手争いにケリをつけた。
「あそこの位置の取り方が良くなかった。ああいうのは最悪の時にしか
使いたくなかった」
内に切り込んでの位置取りを反省するも、余裕すら感じられる立ち回りだった。
そこからは外の吉田をけん制しながら踏み場を確保して、最終2コーナーからまくった。
「取鳥君が掛かっていたし、しんどかった。大槻(寛徳)さんのブロックも結構
追いかけてきた。準決の反省を生かして、油断をしないようにとは思っていた」
大槻のブロックを乗り越えて古性が先頭に立つと、村上義弘も内、外を凌いで迫る。
近畿2人のゴール勝負は、4分3車輪で古性に軍配が上がった。
「自分みたいな選手に任せていただいたんで、自分が4角先頭を回ってこれるように。
そうすれば自分がダメでも、村上さんはと思っていた。最後は村上さんに
助けていただいた」
通算4度目の記念制覇は村上とのワンツー。前回の全日本選抜では久しぶりに
GI決勝進出も単騎の新田祐大に優勝をさらわれた。
「自分みたいな選手は、ホンマに一走、一走、しっかり気持ちを入れて走ることしか
できない。記念を獲ったくらいで満足することなく、GIで戦えないとダメ。
GIを戦うためにやっている。ここは通過点です」
今年のグランプリは、ここ静岡が舞台。ファンでスタンドが埋まった年末の静岡に、
初戴冠を果たし古性が戻ってくる。
「ここのお客さんはすごく熱いし、こういうところで走れたら気持ちがいいんやろうなと。
GIで優勝してグランプリに乗るっていうのは、日々の積み重ねで見えてくる。
自分が信じているレース。そこを一年間、ブレずに走り続けたい」

最終2センターで大槻と絡んでいた村上義弘に外から平原も降りて来る。挟まれて
苦しい流れのなかで、2着に入った村上が古性の走りに胸を熱くする。
「古性が完ぺきなレース運びをしてくれた。高い意識をもって、闘争心を秘めて、
それでいてクレバーな部分もあった。僕にはできないレースだった。僕自身は2着で
負けなんで、負けてすがすがしいっていうのはない。でも、後ろから見ていて、
惚れ惚れするような走りだった」

吉田が不発でまくった平原に乗った神山拓弥が、外を伸びて3着。
「(平原は)外を踏まされてキツそうだった。平原さんでも行けないんだなって思った。
自分は最低限ですね、3着に入れたんで」

即席ラインで取鳥とのタッグを組んだ大槻寛徳は、古性のまくりを止め切れず
悔やむことしきり。同期の吉田を相手に敢然と逃げた取鳥をたたえる。
「(取鳥は)気持ちいいですね。あれで獲れない俺は弱い。古性を止めたかった。
それがダメでも村上さんのところにスイッチしないと…」

吉田の余力を見極めてまくりに転じた平原康多だったが、外を踏んだロスが響いて5着。
「外から(まくりを)仕掛けてスピードが乗り切らなかった。取鳥君が(吉田)拓矢
相手にスイッチが入ってたらキツいなと思ってたら、そうなった。拓矢は気持ちの
部分で負けていた」


レース経過
周回は吉田-平原-神山-和田-成田-取鳥-大槻-古性-村上の並び。
青板1コーナーから上昇した古性に対し、吉田はバックで車を下げる。
3コーナーから和田が動くと取鳥はこの動きに乗って吉田にフタをする。
この間に正攻法には和田が。取鳥が1センターで誘導員を下ろして先行態勢に入ると、
吉田を飛ばした古性が内にいた和田もキメて3番手を確保。残り1周半から取鳥は
ピッチを上げる。2センターから吉田が反撃を試みるが村上に出鼻をくじかれて不発
2コーナーから古性が仕掛けると3コーナーで前団を飲み込んだ。村上はまくってきた
平原と内からは大槻にからまれアンコになったが、これをしのいで番手を死守。
横一線の3着争いは平原に続いて大外を伸びた神山が制した。






ではまた祭祭祭祭