優勝は新田 祐大 選手

おめでとうございます‼


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北九州メディアドーム・小倉競輪場を舞台に開催された第59回朝日新聞社杯
「競輪祭(GI)」は、26日に最終日が行われた。S級S班の新田祐大、平原康多に加え、
深谷知広、地元の北津留翼らがそろった決勝は、南関勢が主導権を握った。
6番手にいた新田祐大が、圧巻のまくりで後続をちぎってV。6月の高松宮記念杯に次ぐ
今年2度目のGI制覇で、優勝賞金2890万円(副賞を含む)を手にした。また、
年末の大一番「KEIRINグランプリ2017(GP)」の出場権をかけた長きにわたる争いにも
ピリオドが打たれ、獲得賞金で桑原大志が9番目に滑り込み、初のグランプリ出場を
決めた。

今年最後のGIは、新田祐大のひとり舞台。6月高松宮記念杯から続いた4度のGI
ファイナルステージはすべて“新田色”に染まった。
「深谷(知広)の動き待ちになって、全体的にレースが流れていた。深谷の動きを
待ってるなかで自分のタイミングの位置まで来たんで、あとはガムシャラに踏むような
感じになりました」
山中秀将が主導権。8番手に置かれた深谷は反撃のタイミングを逸して、レースは
比較的に単調に流れた。木暮安由に3番手を明け渡したものの、今の新田には6番手が
あれば十分だった。
「ホーム過ぎから1センター過ぎぐらいに踏み込んだんですけど、なかなか山中君との
距離が縮んでいかなかったので、けっこうまずいかなと思った」
最終1センターから踏み込んだ新田は、タッグを組んだ諸橋愛を置き去り。自身の
心配とは裏腹に、ケタ違いの加速力で2着以下をちぎってゴールを駆け抜けた。
「(優勝を確信したのは)本当にゴール線を過ぎた瞬間ですね」
上がりタイム10秒6を叩き出した今年2度目のGI制覇は、高松宮記念杯、オールスター、
寬仁親王牌と同様に別線に手出しをさせない異次元のまくり。オールスター、
寬仁親王牌は後ろの渡邉一成に優勝をプレゼントする結果になったが、
今年は2人合わせてGIを4勝。その4勝はすべて新田がつくりだしたものだった。
「(今年は)前半戦がなかなかこういいレースがでなかった。ナショナルチームの
トレーニングも1月から始まって、新転地にも移りましたし、そのなかで結果を
残し続ける大変さっていうのを実感した半年間だった。高松宮記念杯を優勝してから、
常に勝ちを意識するレースをすることができた後半戦だったと思います」
ナショナルチームが新体制に移行して、新田にとっても練習環境をはじめさまざまな
変化があった17年。3年連続4回目のグランプリで新田劇場は、今年のフィナーレを迎える。
「本当にこの1年間でいろんなことがあって、めまぐるしい1年間だったと思います。
変わったこと、変わらなかったこと。進化、退化といろいろな部分がありました。
そのなかで僕は年末のグランプリに向けて目標を早い段階で掲げることができたので、
そこに向けて本当にまっしぐらに練習一本という形で日々、練習し続けた。その結果、
このように競輪祭も優勝することができました」
競技でのカナダ、チリ遠征を控え、多忙を極める新田だが、大一番のグランプリには
きっちり照準を定めている。世界を股にかける男の規格外の進化はまだ始まったばかりだ。

新田が諸橋をちぎって木暮を飲み込むと、新田目がけて北津留翼も外を踏み込む。
木暮後位から抜け出す平原はとらえたが、前を行く新田には届かなかった。
「(作戦は)スタートを取るか取ったラインの後ろか。(関東の後ろ)ここはいいなと
思ってました。ホームで外が空いてるかどうかが勝負だと思ったけど一本棒でアレッ?と
思った。でも、ビビらず先に行けばよかったですね。声援もすごかったんで、新田より
先に行かないといけなかった」

3番手を確保した木暮が先まくり。関東コンビは絶好の展開になったが、新田の
スピードに屈した。3着の平原康多は新田の強さを称えながら、大粒の汗をぬぐう。
「強い。新田じゃなかったら(木暮と)ワンツーが決まってたかもしれない。
力で勝てなかったんで、また頑張るだけ。新田にいい刺激をもらいました」

3番手を確保した木暮安由にとっては初タイトルを狙える展開だった。先まくりに出たが
結果は4着。それでもサバサバした表情でレースを振り返る。
「平原さんが付いてくれてるんで、かぶる前に仕掛けようと思った。気配がしたので
踏みました。スンナリな展開でしたけどね。いい経験はできました。次につながるかなと
思います」

後ろ攻めから動いた山中秀将だったが、続く動きはなし。もはや残された選択肢は
腹をくくることしかなかった。
「普段まくり主体にやってるんで、前になったときに泳がされる。その辺が課題ですね。
位置を取るにしても先行を含めていかないと。あれで先行とは言えないんで。
4コーナーまで持ってはじめて先行と言えると思うし、脚力と技術を磨いていきたい」

新田のダッシュに離れた諸橋愛は「今のなかでの限界。加速がすごい。自分も
万全じゃなかったけど、(平原)康多とは違うダッシュ力。あれは無理」とガックリ。
それでも、この悔しさを年末のグランプリへの原動力とするはずだ。

深谷知広にとっては消化不良の決勝戦。「(新田が)強すぎます。力の差は埋まらないと
思うんで、作戦と走り方。(グランプリへ)やれるだけやって頑張ります」と言葉を
振りしぼった。

レース経過
号砲で平原康多がゆっくり出て、目標の木暮安由を迎え入れる。以下は北津留翼、
新田祐大-諸橋愛、深谷知広-金子貴志、山中秀将-渡邉晴智の並びで落ち着き、
淡々と周回を重ねる。
青板周回の2コーナーから山中がゆっくり上昇を始めるが、このラインは誰も追わない。
3コーナーで山中に並びかけられた木暮は車を下げない。山中は赤板前に誘導員を
下ろして先頭に立つ。3番手に木暮が収まり、5番手に北津留、6番手に新田、深谷は
8番手の態勢に。後続の様子を確認しながらピッチを緩めていた山中は打鐘から一気
ペースを上げる。快調に逃げる山中に対し、3コーナーで外した深谷も結局、
仕掛けられずに一列棒状の態勢で最終ホームを通過する。2コーナーで3番手の木暮、
6番手の新田がほぼ同時にスパート。マークの諸橋が離れるほどのスピードで迫った
新田が先まくりの木暮を2センターでとらえると、そのまま後続を突き放して圧勝した。
3コーナーから外を踏み込んだ単騎の北津留が2着に。木暮のまくりを直線で交わした
平原が3着に入った。




ではまた祭祭祭祭祭