17年度末をめどに廃止を検討していた千葉競輪場が一転、存続する方針を固めたことが4日、分かった。
同競輪場の運営を受託する「日本写真判定」が、国際規格の自転車競技トラック(板張りの屋内250メートルバンク)を備える多目的競技場を同社負担で建て替えることを提案。老朽化した施設の修繕費の負担が廃止理由の一つだったが、課題をクリアした。千葉市は廃止案と並行して検討を続けてきたが、関係者によると「(存続へ向けて)いい方向に向かっている」という。今後は250メートルバンクで競輪を行うためのルール変更など関係団体と調整していく。
▼中村浩士(日本競輪選手会千葉支部長)千葉競輪が存続することを応援する立場。250メートルバンクの実現に向けて全力で協力していく。千葉支部一同、頑張っていきたい。













千葉市の熊谷俊人市長は、17年度末で廃止を検討していた千葉競輪を、来年度以降も存続する意向を表明した。
5日の定例市議会で「五輪と同様の(周長)250メートルバンクでの新たな競輪なら、収入が見込める。関係団体と250メートルバンクのワーキンググループを作り、今は新たな競輪に軸足を置き、詳細な検討を行っている」と述べた。今後は現在の500メートルバンクを本年度の開催後に取り壊し、同じ敷地内に250メートルの屋内木製バンクを建て、国際ルールに準拠した競輪の開催を目指す。
日本競輪選手会の中村浩士千葉支部長 千葉競輪を存続させようとする千葉市に、選手会千葉支部は協力する立場。事業がなくなるよりは、250バンクでの開催を実現させたい。競輪界の何か新しいものにつながっていくといい。