
優勝は小松崎 選手‼
初優勝おめでとうございます
ケイリンメールマガジンを読んで参考に……
平成28年熊本地震被災地支援・大垣競輪場開設64周年記念「水都大垣杯(G3)」は、
3月12日に最終日が行われた。実力伯仲の決勝は、小松崎大地が番手まくりで快勝。
初の記念制覇を果たした。また、9Rに行われたKEIRIN EVOLUTION
(ケイリン エボリューション)は、地元の志智俊夫が2番手からまくって勝利した。
絆を再確認した北日本勢が大垣バンクで躍動。その番手を回った小松崎大地が、
チャンスをモノにして記念初Vを手にした。
「(新山)響平もすごい気持ちが入っていましたね。(後ろの状況は)
全然わからなかったです。響平のことを信じて後輪しか見ていなかったです。
こんなに恵まれるとは思っていなかったですね。ありがたいです」
野球選手から輪界へ。デビューから1年でS級に定着するなど順調に階段を上った。
しかし、昨年の夏ごろから急ブレーキ。結果がともなわない日々も、前だけを見続けた。
「(レース前に)成田さんに『(2人とも)北日本を代表する機動型なんだから、
主導権だけは譲るな』と気合いを入れてもらいました。評価してもらえているんだなと。
悩んだりもあったけど、評価してくれている人がいて、間違っていなかったと思いました。
(ここまで)がむしゃらに突っ走ってきたので、(デビューからの6年での記念Vは)
短かったり、長かったりですね」
東日本大震災から約6年。小松崎は「いわき平にいました」と地元で被災した。復興こそ
進むも、今なお住み慣れた地域に戻れない避難生活者も存在する。様々な想いを
巡らせながら、今シリーズに臨んだ。
「軽はずみなことは言えないですけど。走れることに感謝しながら参加した開催でした」
このVをきっかけに反撃を開始する。自信を取り戻した小松崎が、今後のG戦線でも
暴れ回る。
「もっと、もっと結果を出さないといけないので。北日本の核の一部として、
頑張ります」
成田和也は小松崎に続き稲垣と2着同着。優勝こそ逃したが、北日本勢の精神的支柱を
担った。
「前の2人に付いていっただけで、自分は何もしてませんよ。付いていて感じは良かった
です。力があればしっかり(ワンツーが)決まっていたと思うけど。同着なんで最低限の
結果ですね」
最終バックで竹内との激しい中団争いを制した稲垣裕之は内のコースを最後まで諦めずに
踏み込んだ。
「新山君の先行意欲がすごかったです。モガき合っても意味はないと思って(4番手を取
りにいった)。敵ながら、震災から6年目で東北勢の意気込みが伝わってきました。
僕も負けないように走ったんですけど、何とか2着が精いっぱいでした」
北日本の先頭を任された新山響平は気迫あふれる先行策を披露。小松崎の優勝に貢献した。
「全部、突っ張ろうと思ってました。中団争いになっているのは分かったし、
内だけ気をつけてました。もしかしたら行けるかなって思ったけど、長い距離を踏んで
ホームからは全開だったのできつかったです」
単騎の河端朋之は最後方からまくるも、前が遠かった。
「内に詰まるよりはと思って、ためて一発を狙いました。小松崎さんが早めに番手から出
るぐらい前でモガき合って、その上を行くのが理想だったんですけどね。スピードは
良かったんですが、前まで遠すぎました」
地元記念Vが期待された竹内雄作だったが、稲垣との位置取り争いに敗れて6着。
「力不足です。また練習します」と悔しい気持ちを押し殺した。
レース経過
スタートで一瞬見合ったが、成田和也が追って誘導の後ろを取った。初手は
新山響平-小松崎大地-成田、竹内雄作-柴崎淳-山内卓也、稲垣裕之-田中晴基、
河端朋之の順で並ぶ。
動いたのは青板周回の2角から。稲垣が早めに上昇していくと、前の新山は車を外には
ずして突っ張る素振りを見せる。すると、稲垣は中団まで車を下げ、竹内と4番手を
争った。中団がもつれるなか、打鐘前に誘導が退避すると、新山は一気にペースアップし
て主導権を握る。新山が軽快に逃げる一方で、稲垣と竹内で激しくやり合いホームを
通過していく。すると、河端が最後尾からスパートする。河端が勢い良く迫ってくると、
車間を空けていた小松崎が、合わせて前に踏み込んだ。小松崎は後続を振り切って
ゴールし、記念初優勝を遂げた。外を踏んだ成田と、中団争いを制した稲垣が、直線で
小松崎のインに入ってそれぞれ2着同着となる。
ではまた



