
優勝は浅井 選手
おめでとうございます‼
ケイリンメールマガジンを読んで参考に………🌠
9月にリニューアルしたばかりのオッズパーク武雄競輪場で11月12~15日の日程で
平成28年熊本地震被災地支援競輪、開設66周年記念「大楠賞争奪戦」が開催された。
競輪祭の前哨戦といっても過言ではない好メンバーで争われた決勝戦を制したのは
浅井康太。打鐘過ぎ2センターからカマした深谷知広に乗ると中川誠一郎らの反撃を
封じて、直線抜け出した。これで浅井は当所記念を連覇。8月弥彦以来となる
今年6回目の記念制覇で賞金を上積みし、グランプリ出場へ大きく前進した。
なお9Rに行われたKEIRIN EVOLUTION(ケイリン エボリューション)は
マティエス・ブフリが圧勝。五輪メダリストの実力を遺憾なく発揮した。
任せた深谷知広が最終ホームで中川誠一郎を叩き切ったところで勝負の大勢は決していた。
3番手で立て直し反撃を図る中川を浅井康太が巧みにけん制すると、勝機を逃さず
当所記念連覇を飾った。
「深谷のおかげ。去年も深谷、金子(貴志)さんのおかげなんでね。今日の深谷は
めっちゃかかってた。初日とは人が違った」
イギリス、グラスゴーで開催されたワールドカップから8日に帰国。その後は
地区プロに出場するなど、直前はタイトなスケジュールだった。決して万全の状態で
入ったわけではないが、「初日に比べて感触は上がってた。しっかり修正できてたし
収穫があった」。4日間できっちり勝てる状態に仕上げていくのも浅井の強さだ。
次走は24日から小倉競輪場で開催される競輪祭。
「深谷も競輪祭に向けていいレースができたし、自分もしっかりとつけ切れて
いい予行演習ができた開催。中部勢で盛り上げていきたいですね」
浅井のグランプリ出場はほぼ確定。今シリーズでも連係した深谷に
吉田敏洋、竹内雄作と賞金ランク上位にひしめく中部の仲間と4日間を戦い抜く。
2着に突っ込んだのは澤田義和。前の2人がそろって外に持ち出すと空いた中のコースを
鋭く割った。
「中川君が前々に攻めてくれた。(出られたが)先行しに行ってのカマシなんで
しょうがない。最後は浅井の内に行きたかったけど締められたんで。それでも、
よくて2着でしょうね。脚の状態もよかったし、あの位置では十分ですね」
勝ちに行くなら澤田のコースだっただろう。しかし、荒井崇博は外と決めていた。
届かず3着に終わったが、サバサバした表情でレースを振り返る。
「(勝つなら)内に行けって言うやろうね。でも、そんな失礼なことはできない。
誠一郎があんだけ行って、飛びついてくれてるのに、そんなことはできんです。
脚さえあれば外でもぶち抜いてる。悔しいけどね。全部、深谷のせいって
書いといてください(笑)」
深谷知広は全開で合わせにかかる中川をホームで豪快に叩き切った。さすがに最後は
力尽きたが、競輪祭に向けて手応えはつかんだようだ。
「(出切れるかどうかの勝負だし)思いっきり踏みました。最近のなかでもカマシで
一番手応えがあったし、(走りながら)自分の中でもすげえと思った。あれで最後まで
持つのが外国人だけどキツかった。でも仕上がったっす」
自慢のダッシュを持ってしても深谷を合わせられなかった。出切られた中川誠一郎は
悔しさを隠せない。
「ホームで手応えがあったけど、あれで行かれてるんで完全に力負け。情けない。
荒井さんは外がよかったみたいですね。浅井の振りで躊躇したけど、(荒井のコースを
作るために)外に行った。俺は一杯だったけど、浅井が余裕ありすぎで無理でした。
何より出られたんで力不足です」
人気の平原康多はまくり不発。さばかれた東口善朋が邪魔になっての結果だが、
自分に厳しくポイントを自己分析する。
「ポイント、ポイントでスピードに乗せられなかった。(ホームで)深谷目がけて
行きたかったけど、行けなかった自分の力負け。競輪祭までに課題がある。今日は
ダメだったけど、競輪祭につなげたい」
決勝戦 レース経過
号砲が鳴ると浅井康太が別線の動向をうかがいながら誘導を追いかける。
深谷知広―浅井―東口善朋で前団に構えて、平原康多―香川雄介、
中川誠一郎―荒井崇博―澤田義和、単騎の山崎芳仁が最後方で周回を重ねる。
青板の4コーナーから中川が上昇を始める。深谷も合わせて踏んで、誘導を降ろす。
中川が押さえて出ると荒井―澤田が続き、平原ラインが中団で山崎は6番手。
深谷はすんなり7番手まで引いて一本棒で打鐘を迎える。中川がペースを上げずに
いると、深谷が3コーナーから叩きに出て前団に襲い掛かる。
最終回、合わせる中川を深谷がねじ伏せて主導権を奪取。逃げる深谷に浅井が続くが、
東口は付け切れず車間が空いた3番手に中川が入る。7番手に置かれた平原は
2コーナーからまくって出るも、逃げる深谷の掛かりがいい。最終バックを通過して、
中川が車間を詰めると浅井がけん制。平原のまくりは不発となって直線へ。
踏ん張る深谷を直線半ばでとらえた浅井が抜け出して優勝。九州勢の後ろから、
中川の内に進路を取った澤田が中のコースを伸びて2着。中川の外を懸命に踏んだ
地元の荒井は3着まで。
9R KEIRIN EVOLUTION(ケイリン エボリューション)
ケイリンエボリューションを制したのはマティエス・ブフリ。最終ホームでは内に詰まりかけ、
バックまくりも思いのほか進まず苦しいレースとなったが、最後は五輪メダリストの
意地で大外を駆け抜けた。
「ラスト半周ぐらいで仕掛けようと思ったが、素晴らしい選手ばかりでスピードが
早いのにビックリした。2コーナーからはフルパワーだったし、もうこれ以上は出ない。
ハイスピードで大変だった。また和歌山で頑張ります」
単騎でカマして来た佐川翔吾後位に入り、バックまくりでブフリを苦しめた伊原克彦
だったが惜しくも2着に。
「ちょっとね。脚不足です。イメージどおりには走れてるけど、脚がついてきてない。
でもよくなるイメージはありますね。ブフリは2センターから加速した?僕は競輪でも
センターからのひと伸びが課題。でも悪くはなかったです」
ブフリ目がけて2センターから外を回した馬場和広が3着に強襲した。
「今日は中団から行こうと思ってたんですけどね。ちょっと見ちゃった。勇気なかった
ですね。ダメなとこです。最後は自分でもスピードが出すぎて怖かった。体は
よくなってるので、あとは実戦でも頑張りたい」
終始、伊原の後ろを回っていた武田憲祐にもチャンスはあった。
「いい位置にいたんですけど、伊原さんが出たときにもう回転負けしてる感じだった。
ブフリが来てるのはわかってるけど、一杯で出ていけなかった。位置的には最高
だったけど、しょうがない」
ホームからのカマシ先行に出た佐川翔吾はシンガリ負け。「調子を確かめたいのも
あるし、1周ぐらいならいけるかなと思ったけど…。伊原さんだけでも合わせられたら」
とレースを振り返った。
ではまた



