
優勝は深谷 選手
おめでとうございます‼
力で1人で勝ち取った渾身の勝利



ケイリンメールマガジンを読んで参考に………
平成28年熊本地震被災地支援・青森競輪開設66周年みちのく記念競輪「善知鳥杯争奪戦」
が、9月8日~11日の日程で行われた。決勝戦は、単騎の深谷知広が最後方からまくって
優勝。2月の高松以来、今年3度目の記念制覇を果たした。また、第9レースに一発勝負で
争われた「熊本地震災害復興支援レース」は、先行した箱田優樹の番手から、守澤太志が
差し切った。2着にも箱田が残り、北日本ワンツー決着となった。
怪物・深谷知広が、その実力をまざまざと見せ付けた。ライバル新田祐大とのスピード
勝負を制し、2月の高松以来、今年3度目の記念Vを手にした。
「前が緩んでいて、あとふた踏みでいこうと思ったら、思いのほか新田さんが早く
来たので(ホームでいけなかった)。新田さんがすごいスピードだったけど、落ち着いて
対処できました。佐藤(康紀)さんが、ちょっと離れているのが見えて、直線まで待って。
結果オーライですね。久しぶりに優勝できて嬉しいです」
前回の地元豊橋記念では、まさかの準決勝敗退。「地元で苦しめられたので、今回は
苦しめられるように」とその悔しさを今シリーズにぶつけた。初日から抜群の走りで
勝ち上がると、準決勝は先行して別線を完封。そして、単騎となった決勝は、上がり
11秒0の好タイムで栄光をつかんだ。
次走は中3日で共同通信社杯。そして、その先には寬仁親王牌と戦いは続く。深谷が
この優勝をきっかけに反撃態勢に入る。
「(豊橋記念より)疲れが少なかったので、結果がでました。でも、富山だとああいう
失敗が命取りになりますね。この後はしっかり休んで。次が大事なので、しっかり今後に
向けて流れを作りたい」
S班の新田祐大は、深谷との力勝負に屈して準V。それでも、見ごたえあるレースを
見せてくれた。
「タイミングを取らないで、いけるところまでいったんですけど。深谷は後伸びする
タイプだし、最後は失速してしまって。でも、良いレースが出来たと思います。普通の
人なら抜かれないけど、深谷だから抜かれたので気負いはせず。力は出し切れた」
「あれは無理」と冗談交じりにレースを振り返ったのは佐藤康紀。新田の仕掛けに
食らい付いて3着に入った。
「踏み出しがすごいのはわかっているんですけど、ノーモーションでいかれるので。
普通の選手とは違いますね。地元の意地で付いていきました。ちゃんと追走できたので、
自分の仕事はできたと思います」
逃げた中井太祐はまくられて8着。それでも、力を出し切って納得の表情。
「初めて記念の決勝に勝ち上がったので、勝ち負けどうこうより、自分のレースを
しようと思っていました。外に古性(優作)さんが見えて、そこから叩かれないように
ずっと踏んでいました。今後につながるレースはできたと思います」
中井とは対照的に古性優作はがっくりと肩を落とす。
「ジャンで中井さんが斬った上をいこうと思ったけど、全然叩ける気がしなかった。
カカっていましたね。(3番手を)取り切ったところでいける脚もなかったです。
力不足ですね」
初の記念決勝となった山田久徳は、気持ちが空回りしてしまった。
「前々に踏んで、いい位置を取ろうと思ってました。古性が行くのかと思ったら
違いましたね。あの位置を近畿同士で取り合う形になってしまったけど、お互い
譲れない位置ですから。ちょっと位置にこだわりすぎたし、もう少し違うレースが
できたかもしれないですね」
レース経過
号砲が鳴ると単騎の深谷知広がいち早く出てスタートを取った。初手は深谷、
山田久徳―市田佳寿浩、新田祐大―佐藤康紀、古性優作―南修二、中井太祐―三谷将太の順で並ぶ。
レースは青板周回のバックから動く。まずは古性が上昇して前を押さえると深谷は車を
下げ、誘導の後ろが入れ替わる。赤板を過ぎ、今度は山田が上昇し、誘導を降ろして
先頭に立つと、さらに中井が打鐘をめがけて叩いて出た。これに古性が反応して
続いていくと、叩かれた山田と中団3番手を取り合う形に。中団がもつれるなか、
中井は全力で逃げて最終ホームを通過。すると、新田が前と車間を詰めていき、
早めにスパートした。新田はもつれた上を猛スピードで通過すると、最終バックで
全員を飲み込んだ。番手の佐藤も懸命にマークし、北日本ワンツー態勢へ。大勢は
決したかたと思われた。しかし、そこへ後方から深谷が襲い掛かる。北勢を猛追すると、
2センターからさらに加速。直線で新田を捕らえると、最後は2車引き離してゴールした。
新田、佐藤がそれぞれ2、3着。近畿勢は総崩れに終わる
次回は共同通信社杯 富山競輪場
ではまた



