
優勝は守澤 選手
おめでとうございます‼
ケイリンメールマガジンを読んで参考に……
久留米競輪場を舞台に開催された平成28年熊本地震被災地支援・開設67周年記念
「第22回中野カップレース(G3)」は、28日に最終日が行われた。
メーンの記念決勝では、守澤太志が2度目の記念優出のチャンスをモノにして
記念初Vを飾った。また、第9レースのレインボーカップチャレンジファイナルは、
単騎の滝本泰行がまくりで制して、2着の瀬戸晋作、3着の田村風起までの上位3人が、
A級2班への特班を決めた。
準決では目標の新田祐大に食らいつくも、直線で徳永哲人に交わされ3着の守澤太志。
決勝でも新田に付け切れるかが焦点となったが、蓋を開けてみれば見事に優勝。
「正直、実感はわいていないです」と、笑顔で話す守澤が、14年岐阜記念以来、
2度目の記念優出で初の栄光をつかんだ。
「まさかですね。仕上がっているというよりは、普通に今開催に臨みました。
獲れるとはまったく思っていなかったです。今日は前を取って行けるところからって
いう感じでした。新田ならどこからでも行けると思っていて、あとは自分が
付いていければと。でも、ちぎれてしまって、新田が外にいったので、とりあえず内に
いこうと。まさか空くとは思っていなかったですね」
今シリーズは白星こそないが、初日は自力での勝ち上がり。優秀では別線となった新田を
ブロックするなど、持ち味の自在脚を見せた。さらに、これで競輪祭の特選シードが
ほぼ確定。強力北日本勢から、また新たなスターが誕生した。
「番手に回ることも多くなってきているので、やることをやらないとと思って。でも、
目標がないときは自力でやろうと思っています。自力がなくなったら新田とかに
付いていけないですし。競輪祭というよりは、まず新田に付いて行くこと。
そして、また(記念優勝を)獲れるように頑張ります」
地元記念連覇を狙った坂本亮馬は、守澤に屈して準V。悔しさを滲ませながらも、
落ち着いてレースを振り返る。
「悔しいですね。でも、ベストは尽くしたので。VTRを見たけど、(空けないで)
降りていたら新田に踏み負けていました。そう判断して膨れたので。
守澤のデキが良かったし、仕方ないですね。みんなそれぞれ仕事が
できたと思います」
3着の園田匠は、開口一番「俺のせいですね」と、口を開いた。
「村上さんが構えていたので、(来るのは)わかっていました。(飛ばされた後は)
木暮だけには仕事をさせないようにと。そしたら、守澤のスピードが違ったんで
対処できなかったです」
新田祐大は力勝負を挑むも4着。しかしながら、ラインから優勝者を出して、納得の表情。
「仕掛けたタイミングはバッチリでした。良い勢いでいけたので、結果に
結びつけばいいなと。同級生の守澤が優勝できて良かったし、これでさらに
北日本のメンバーが強くなっていくと思う。(僕は)今回の修正点を見つけて次へ」
村上の後ろに収まった松岡貴久は、徳永との連結を外したが最終ホームから発進。
バックを先頭で通過するも、最後は力尽きて7着。
「あそこ(最終ホーム)しかないと思って。新田も、村上さんもくるだろうし。判断は
大丈夫だと思うけど、最後はタレてしまった。ちょっと力んでしまったし、
脚がなかったですね」
〈レース経過〉
号砲と同時に北日本両者が飛び出し、初手は新田祐大―守澤太志が前団、中団に
古性優作―村上義弘の近畿コンビ、単騎の木暮安由が続き、徳永哲人―松岡貴久―
坂本亮馬―園田匠の九州カルテットが後ろ攻めで周回を重ねる。
赤板前4コーナーから徳永がアタック。しかし、古性も合わせて動き、両者で激しい
モガき合いに。すると、松岡は徳永を追わず村上後位に降りる。先行争いは
打鐘2センターで古性に軍配も、松岡が最終ホーム前からスパート。松岡が1センターで
出切ると、村上は園田を退かし坂本後位へ切り替え3番手。一方、後方で戦況を
見極めていた新田は2コーナーからまくっていく。バックから合わせて村上もまくり、
坂本も番手発進。村上、新田を行かせまいと坂本が自ら外に振ると、新田追走から
内に斬り込んだ守澤がこの空いたコースを俊敏に突く。直線手前で先頭に躍り出た
守澤は、追撃に転じた坂本を押さえて記念初優勝。
次回は福井記念
ではまた



