
優勝は新田 祐大選手‼
おめでとうございます





賞金でリーチだったが自力で勝ち取った優勝
ケイリンメールマガジンを軽く読んで参考に
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熊本地震被災地支援競輪第67回高松宮記念杯競輪(GI)は6月19日、4日間に渡る熱戦に
幕を下ろした。激戦を勝ち抜いた9名による決勝戦は新田祐大がまくって優勝。
昨年9月のオールスター以来、3度目の(4日制以上)G1Vで優勝賞金2890万円(副賞を含む)
をゲットし、年末の「KEIRINグランプリ2016」の権利を手にした。
当所名古屋で今年2度目の特別競輪。ここに向け「競輪人生を賭けて」と言っても
過言ではないはず。そんな地元中部勢の想いを、新田祐大がまくりで切り裂いた。
後方からじっと勝機をうかがうと、1コーナーから一気のスパート。
改めて輪界ナンバーワンの脚力を見せ付けた。
「平原さんは駆け出しのスピードはものすごいですし、諸橋さんのブロックも
来るだろうから、先頭に立つまでが勝負と思ってました。ある程度は予想してたけど、
予想外だったのは郡司君の内に浅井さんが粘ったこと。郡司君も中団にこだわったことで
まくり易くなったと思います」
意気込む中部勢に対し、新田も負けてはいなかった。「絶対に優勝しようと思ってました」
と振り返る。「レース前から山崎さんに『優勝するように走ってくれ』と言われて
気持ちが入った。僕に勝つレースをさせてくれたのは嬉しかったし、その気持ちを
無駄にしないようにと。自分のタイミングで行きました。ただ、山崎さんと
ワンツー勝負の夢は叶わなかったのは残念ですね」
これで年末のグランプリ出場も決定したが、ひと息つく暇はなし。SS班の責務を背負い、
今後も全力投球だ。
「今年に入った瞬間から年末に向けてどこに絞るか目標を立ててました。
ダービーは(決勝)3着、6着と目標からかけ離れたけど、賞金で狙える位置に入って
(今回確定させて)。このあとの久留米(記念)からとてつもないスケジュールが9月の
共同杯まであるんですけど、それをクリアーしていきながら、グランプリを目指して
いきたいと思います。」
ここまで調子落ちだった郡司浩平は当所で一変した。あれよあれよで勝ち上がると、
気が付けば快挙と言ってもいい準優勝。
「キツかったけど、冷静に見れましたね。新田さんが勢い良く来たときに、山崎さんが
口が空いているのが見えたので入っていきました。前は遠かったですね。これでまた
目標ができました。今日は単騎で警戒されてなかったからだけど、ラインで走るときにも
頑張れるように力を付けてきます」
動向が注目された浅井康太。結果は3着も、外を踏むレースができず内容を悔やむ。
「平原さんがあそこまで駆けるとは思わなかった。油断しました。吉田さんからも
『打鐘先行は期待していない』と言われてたし、ホームからカマすか、昨日みたいな
走りができればと思ってたけど。今日が1番感じが良かっただけに、仕掛けられず悔いが
残りますね。うしろに迷惑をかけてしまいました。展開を作れなかった自分が悪い」
平原康多は脚力の違いをまざまざと見せ付けられる結果に。
「車番が悪いからああいう展開になるとは思ってました。自分も(最終回)22秒6くらいで
行ってるけど、それで行かれたんだから仕方ない。埼玉クラスの先行力では太刀打ち
できないですよ。でも、今日のレースは自分でも納得してます」
村上義弘は仕掛け所を探したが…。今回はバンクとの相性の良さが結果に出ず。
「中部が前だったから、これで最後方に置かれることはないと思ってたけど…。動きが
なかったですね。仕掛けるポイントというか、その前に内側から位置が取れなかった。
平原君は掛かってたけど、新田君も強かった」
吉田敏洋はホームバンクの特別2戦に全てを賭けたが、悲願の初Vはならず。
「任せた結果だし、僕がコントロールできることではないので。レースに関しては
言うことは何もない。浅井も3着に入った訳だし。今日のレースは結果優勝は
できなかったけど、手の届くところまでは来ているのは間違いないので。
俄然、16年後半はヤル気が出てきたのは確かです」
決勝戦レース経過
号砲で最内の浅井康太が出る。浅井に吉田敏洋―金子貴志で中部勢が前団に構える。
以下の隊列は新田祐大―山崎芳仁、平原康多―諸橋愛、単騎の郡司浩平、村上義弘。
平原は青板のバックから早めに上昇を開始。赤板手前で誘導を降ろして先頭に立つ。
平原に諸橋が続き、3番手に下げた浅井は郡司と併走。その後ろも吉田―金子(イン)と
単騎の村上、新田で併走となる。主導権を握った平原が後続の隊列を確認しながら
緩めるが、別線の動きはなく平原は先行の腹を固めて徐々にペースアップ。新田が
外併走から4コーナーで巻き返して、最終回へ。
逃げる平原も懸命に合わせるが、新田がグングンと加速して前団に迫る。スピードに
乗った新田が、最終バックで平原をとらえる。山崎は新田に付け切れず中団の外で
力尽きる。浅井に踏み勝った郡司が、まくりで新田を追いかける。浅井は立て直し、
インから諸橋をどかし直線を迎える。
まくりで前団を飲み込んだ新田が、そのままセーフティーリードを保って押し切り優勝。
1車身差の2着に郡司。追い込んだ浅井だが3着まで。
次回は久留米記念
ではまた



