競輪開催日程大改革、ダービーはGW

[2015年2月26日10時39分 紙面から]小中大

 競輪を統括するJKAが16年度からG1、G2のグレードレースの大幅な開催日程の改革を行うことが明らかになった。

 例年3月開催のG1日本選手権競輪(ダービー)は5月のゴールデンウイーク(GW)へ、9月開催のG1オールスター競輪は8月中旬に移行する。ダービーが3月開幕から移行するのは74年以来、42年ぶり。オールスターが9月開幕から移行するのは00年以来、16年ぶり。来年は3月に名古屋ダービーが行われ、5月にもダービー(開催地未定)が開催されることになる。

 今回の改革の狙いは右肩下がりを続ける売り上げのV字回復だ。GW開催が定着している平塚G3は昨年84億8317万円を売り上げ、13年は88億7001万円を記録して同年のG3売り上げNO・1の実績がある。昨年8月のお盆に開催した小田原G3は81億2659万円で同年第3位の売り上げだった。5月のGW、8月のお盆に4日制のG3ではなく、6日制のダービーと5日制のオールスターを開催することで大幅な売り上げ増と集客アップを見込んでいる。

 この日程改革を受けて7月のG1寬仁親王牌は10月、G2の8月サマーナイトFが7月、4月の共同通信社杯は9月に移行する。2月の全日本選抜、6月の高松宮記念杯、11月の競輪祭は現行通り。また、ダービーが開催されていた3月はG2が新設される。名称は未定だが、ガールズケイリンのビッグレースを盛り込んだシリーズが企画されている。


ニッカンスポーツより

おまけ………


玉野でミッドナイト競輪開催へ 市補正予算案に16億6千万円2014.11.28 07:08

 インターネット中継による「ミッドナイト競輪」の玉野市営玉野競輪場での開催に向け、同市は27日に発表した平成26年度補正予算案の競輪事業特別会計に関連費16億6千万円を計上した。市議会の議決を得てナイター整備などを行い、来秋からの開催を目指す。

 ミッドナイト競輪は午後9~11時ごろに開催され、現在、全国42の公営競輪場のうち小倉(北九州市)など3カ所で実施中。ほかに2カ所が準備中で、玉野は6カ所目となり、中国地方では初となる。無観客で案内や警備などの人件費が削減できる利点があり、他の公営ギャンブルが開催されていない時間帯に全国からネット投票できるスタイルが新規ファンの獲得につながっているという。

 玉野市の計画では、来年3~10月にナイター照明器5基(総工費約4億円)をバンク内に整備し、11月の初開催を目指す。

 玉野競輪場の昨年度収益は約3億3400万円。競輪のレースはGP~F2の6レベルだが、玉野で開催の多いF2戦では3日間で約3千万円の赤字が出るとされる。今後はミッドナイト開催へ徐々にシフトを図り、赤字増加を防ぐ方針。同競輪場は「初年度で1億円程度の収益増を見込みたい」と期待している。