ギャンブル場には色々な人々が集まってくる。
お金の匂いがすると其処には密に群がる昆虫の様にさまざまな昆虫がやって来ては、腹を満たすと飛んで行きその昆虫を狙って、動物がやって来ては腹を満たして帰って行く。
活気のあるギャンブル場にはギャンブル以外の目的で来場する人達がいる。
人混みの中でも獲物を物色して狙いを決めると、相手の隙に乗じて獲物《カモ》の懐から金を巻き上げてはあっという間に去っていく。きずいた時には後の祭り、被害届が出ると放送で 『只今 スリの被害が出ましたので、お気をつけ下さい。』最近は余り耳にしなくなったが、昔はギャンブル場の入口に専門の職員がいて、怪しい輩は写真でマークされていた。ノミ屋・コーチ屋 等も入口で出入りを禁止し《お断り》来場出来なくなっていた。
昔はギャンブル場には集団でスリが来場しては、金持ちの隙だらけの人を狙っては財布を抜き取り、仲間に財布をパスしては、居なくなり《現行犯以外は捕まらない》*今現在は定かでない。最終的にはスリの親分の処にお金が集まると知り合いに聞いた事があった。現に私自身も旧西武園競輪場で最終レースを人混みの中で見ていると、後ろの方で何かが動いているので階段の上方をジッと凝視していると、財布が右から左に何個も手渡しで動いてるのを目撃し、競輪場は怖い処だなと、若かりし頃は思ったものでした。
ギャンブルで負けなくても、別の処に落とし穴が在るものです。気をつけましょう。