高崎市立西小学校体育館
18:30~21:00
小学生・中学生
指定形集中練習
*今日は試合まで二週間となったので
試合を意識した練習でした。
形試合は決勝以外は二人同時演武で
決勝のみ一人づつの演武。
形試合は自分のベストの形をどれだけ
出来るか自分との戦いであるけれど、
やはり試合であって対戦相手が
いるのだからそれなりに戦い方が
あると思う。また試合は審判が
勝敗の判定を行うわけだから
その判定基準を選手自身が理解している
必要があると思う。
その判定基準が、
全日本空手道連盟空手競技規定である。
全日本空手道連盟空手競技規定には
形の判定に対して下記のように
記載されている。
以下、全日本空手道連盟空手競技規定
より抜粋。

形はダンスや演劇ではない。
伝統的な価値、道義を固守すべきである
格闘技の点から現実的でなければならず
技の集中力、力強さ、潜在効果を
示す必要がある。
優雅さ、リズム、バランス以外に
極め、パワー、スピードも
演武しなければならない。

形試合の判定基準
形は一定の基準で演じられるべきであり
形に含まれる本質を明確に理解している
ことが示されなければならない。
以下a~j、審判の判定基準

a本来の意味での形の演武

b使用されている形の理解度(分解)

c良いタイミング、リズム、スピード、
バランス、極め

d極めに必要な正確で適切な呼吸

e着眼及び集中力

f適切な足の緊張を伴う正確な立ち方

g腹部の適度な緊張、又、
腰の上下の動きがないこと

h演武する流派の基本

iその他、形の難易度等も評価する

j団体形における外部的な合図なしの
同時性

以上を審判は判定している。

その上で二人が同時に演武した際、
片方が圧倒的インパクトを持っていた
場合、審判は二人を比較する前に
インパクトを持って演武した競技者の
印象が強く、判定時有利になると思う。
このインパクトとは、声の大きさ、
力強さ、スピード、パワー、形の大きさ
だったりする。
そのため、試合前には試合を意識して
必ず試合と同じように対戦相手を
イメージして、相手の演武に自分の
インパクトをぶつけながら自分の
ベストの形を演武する練習が必要だと
思う。
ちなみに今日の練習でこのことを
理解して練習出来たのは表彰台に
上がった経験のある子供たちでした。
やはり自分の勝ち負けの経験から
理解出来たようです。
また理解出来ずの練習になってしまった
子供たちは、勝ち負けの経験が少ない
子だったり、イメージする感覚が弱い子
だったり、不器用なタイプの子だったり
組手タイプの子だったりです。
十人十色、色んな子供たちがいるから
伝え方を変えたり工夫をして全員に
教えていることが理解出来るように
頑張って教えたいと思います。