今年5月、岩手県でのAKBの握手会でりっちゃん(川栄李奈)とあんにん(入山杏奈)、男性スタッフを刃物で襲撃して負傷させたとして、逮捕された梅田悟被告の初公判が、おととい(4日)行われた



盛岡地裁前には、28枚の傍聴席に対し、132人の希望者が列を作った

そのなかにはAKBファンもおり、「何でこういう事件が起きてしまったのかと。事件の当時の現状を知りたい」と語る

梅田被告は警察の取り調べに、「人の集まるところで、人を殺害してやろうと思ってやった。誰でもよかった」と供述

法廷内では視線が定まらず、しかめた表情を見せて、落ち着かない様子だったらしい

黒いシャツにジャージ姿で現れた被告は、犯行について、「そうだと思います」と、起訴事実を認めた

冒頭陳述で検察側は、多額の収入を得ているAKBに対して、不満を抱くようになったと、動機を指摘

犯行に使われた刃物は、自宅にあったノコギリの刃を交換して改造

また、段ボールに試し切りをしていたほか、握手券付きのCDを2枚購入して、そのうちの1枚は、犯行を行うための下見に使ったという

さらに、りっちゃんやあんにんの頭部を狙って切りつけていたことも明らかになった

次回の裁判は12月1日に開かれ、被告人質問などが行われる

負傷した2人はケガも回復し、ステージやメディアに復帰しているが、未だ握手会には姿を見せていない

心の傷まで、完全に癒えたわけではないと思う

アイドルグループのみならず、芸能界、社会にも衝撃を与えた今回の事件

犯行の動機も身勝手で、改めて被告に対する憤りを感じた



おとなしい半面、気性の荒い性格とも言われ、不良グループにキレかかったこともあった

社会などに対する不満が、凶行に駆り立てたのか

いかなる理由であれ、何の罪も無い若い子たちを凶器で襲うというのは、絶対に許されない

あの事件以降、握手会や公演などでは警備が強化され、自分も先月小倉であったHKTの個別握手会に参加したが、会場への出入りが自由に出来なくなって窮屈(きゅうくつ)に感じたほか、警備員やスタッフが増員されたことで視線が厳しくなり、以前に比べて楽しく握手出来る雰囲気が少々無くなったような印象を受けた

あるAKBファンは、「メンバーの安全面を考えたら、それはいいのかなと思うけど。ただ、壁が出来たりという寂しさは感じます」と話す

メンバーとファンが有意義に触れあえるようにするためにも、運営側は今まで以上に責任を持つべきだ

そして、二度とあのような惨事が起こらないことを切に願いたいと思う