ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」全曲(演奏会形式)
ピーター:福井 敬(テノール)
エレン:釜洞 祐子(ソプラノ)
バルストロード:青戸 知(バリトン)
アーンティ:小川 明子(アルト)
ボブ・ボウルズ:小原 啓桜(テノール)
スフォロー:久保 和範(バス)
セドリー:岩森 美里(メゾ・ソプラノ)
牧師アダムズ:湯川 晃(テノール)
ネド・キーン:吉川 健一(バリトン)
ホブスン:三原 剛(バス)
姪:鵜木 絵理、平井 香織(ソプラノ)
札響合唱団、札幌放送合唱団、札幌アカデミー合唱団
尾高 忠明(指揮)
この難しいオペラはストーリーを知らないではなかなか理解できないと思われたが、物語性をうまく伝えていた演奏会だった。しかし、やっぱりなんとなく淡泊な印象に聞こえるのは・・・、英語だからではないだろうか。なんとなく、音楽になると英語はなんとなく軽薄な感じがしてしまい、オペラには向かないように思えた。ソリストと札響は、完成度の高い音楽を披露したように思う。最後の死の場面が少し理解しにくいところ、テーマ自体が重たい内容なだけに後味としては、爽快な感じはしないが、こにきてもやはり尾高忠明というひとが、札幌でイギリスオペラのブリテンの傑作を演奏したところに大きな意味があるように思う。
とはいえ、次シリーズでも9月には合唱形式のものがくると思われるが、もう少しポピュラーなものを聴きたいと思ったのもまた事実である。