視聴終了《不滅の恋人》②視聴＆録画＆読書状況
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※感想はワタクシの個人的な感想です。作品を否定するつもりも批判するつもりもありません(苦情は一切受付ません)
※評価は韓流＆華流作品のみ(アメドラや映画、再視聴は評価無し)
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─①からの続き─
■不滅の恋人レビュー①「区別と言う名の差別」は←リンクから飛べます
《不滅の恋人》
原題：대군～사랑을 그리다(大君～愛を描く)
＊原題の대군(大君/テグン)とは…王妃(正室)が生んだ王子の称号。
因みに、군(君/グン)は、その他の王子や王族などに与えられた称号で、王と側室との間に生まれた息子や大君の息子等の王族に与えられた称号。早くに亡くなったり、すぐ世子(次期王)に立てられたりした場合は称号がなかったりする。
娘の場合も母が正室か側室かで呼び方が違い、正室の子は公主(コンジュ：공주)で側室の子は翁主(オンジュ：옹주)と呼ばれる。
さて、史実とは完全なるパラレルワールド/フィクション展開の今作ドラマですが(①のキャスト紹介にて役(設定)とモデルになった人物も合わせて紹介しています)
②では違いについて書こうかと✏️
【ドラマ相関図】
＊文宗や世祖などは死後の呼ばれ方になります。在位中にはそう呼ばれません
先ずは
イ・ガン(チニャン大君)のモデルとなった…首陽大君について
■首陽大君(生年1417～没年1468)後の世祖(下記参照)
首陽大君は、第4代王・世宗大王と昭憲王后の次男として誕生。名は瑈(ユ)。生まれついての学者であった長男の珦(ヒャン、後の５代王・文宗)、芸術に造詣の深い三男の瑢(ヨン、安平大君)とは違い、豪放磊落で血の気が多い武人気質。即位前は晋平大君(チンピョンデグン)→咸平大君(ハムピョンデグン)→晋陽大君(＊チニャンデグン)を経て1445年に首陽大君(スヤンデグン)に冊封された。
＊ドラマではチニャン大君
父王亡き後、長男の文宗が第5代王となったが、在位2年3か月で亡くなってしまい、わずか11歳の文宗の長男が第6代王・端宗に。本来なら母親か祖母が御簾の後ろで摂政(垂簾聴政)を行うのだが、どちらも他界しており端宗には頼りになる人物がいなかった。
＊ドラマでは、2人とも健在で幼い王を守り垂簾聴政も行う
文宗は亡くなる前に老臣の金宗瑞(キム・ジョンソ)に端宗の後見を頼んでおり、実権は領議政(宰相)の皇甫仁(ファンボ・イン)、右議政の金宗瑞(キム・ジョンソ)、左議政の南智(ナム・チ)の3人が握った。彼らは清廉な人物ではあったが、当然のように王権は弱まった。金宗瑞らは首陽大君の野望を見抜いて遠ざけ、権力志向のない弟の安平大君との関係を維持した。
■「癸酉靖難(ケユジョンナン)」で玉座についた野心家
大臣たちの態度に不満を持った首陽大君は権擥(クォン・ラム)、韓明澮(ハン・ミョンフェ)らと計略を立て、1453年10月10日深夜、金宗瑞の自宅を訪問して彼と家族を殺害して宮殿に攻め込んだ。怯える端宗に、安平大君が謀反を企んでいると告げ、その夜のうちに皇甫仁ら敵対する大臣を招集して一挙殺害し、安平大君を流刑にした。
＊このクーデターから始まるドラマが《王女の男》。パク・シフが金宗瑞の息子スンユ役、ムン・チェウォンが首陽大君の娘セリョン役を演じた、韓国時代劇版ロミジュリ作品。 (＊この作品、小説も読み、ドラマも観たのですが、ドラマ・レビューは書いてなかったので、小説レビューのリンクを貼り付けます→📖『王女の男』
■世祖(在位1455-1468)と死六臣
怯える端宗は叔父である首陽大君に政事を頼んだが、首陽大君の野心は補佐役で満足しなかった。端宗はついに譲位を決心。首陽大君は第7代王・世祖となった。だがその後も成三問(ソン・サンムン)ら忠臣が端宗の復位を願って世祖を糾弾し、暗殺計画を進めた。事前に計画を知った世祖は成三問らを捕えて拷問。だが、成三問を高く評価していた世祖は自分に忠誠を尽くすように説得したが、彼を翻意させることができずに死刑に処した。この時に成三問と共に処刑された朴彭年(パク・ペンニョン)、河緯地(ハ・ウィジ)、李塏(イ・ゲ)、兪応孚(ユ・ウンブ)、兪応孚(ユ・ウンブ)の6人を「死六臣(サユクシン)」と呼んで、人々は忠義の人と称えた。
■王権を強化したが猜疑心の塊に…
世祖は文宗の治世以降弱まった王権を強化し、王権をけん制する集賢殿を廃した。王の秘書機関の承政院を強化し、祖父である第3代王・太宗時代のように六曹直啓制を実施して王が各省庁を直接統括する体制をとり、国の財政の立て直しもした。
だが、自らの野心のために多くの血の雨を降らせた世祖は猜疑心の塊となり、原因不明の病に悩まされた。これは端宗の母、顕徳王后の呪いとも伝わっている。50歳を過ぎると病床に伏し、52歳でこの世を去った。13年の治世だった。あれほど王権強化を願った世祖だったが、彼を推戴した韓明澮や申叔舟(シン・スクジュ)ら勲臣たちが、この後、王も無視できないほどの権力を持つことになるとは想像もしなかっただろう。
次は主人公フィ(ウンソン大君)のモデルとなった…安平大君について
■安平大君(生年1418～没年1453)
安平大君は、王朝史上もっともすぐれた王と称されている第4代王・世宗大王と昭憲王后の三男として誕生。名は瑢(ヨン)。1428年に安平大君として冊封され、翌年(11歳で)、文臣(左副代言)の鄭淵(チョン・ヨン)の娘と結婚。王朝の最高学府である成均館には1430年に入学。幼少期から学問好きで詩、書、画の三つすべてに秀でて「三絶」と呼ばれたほど。匪懈堂(ピヘダン)、琅玗居士(ナンウゴサ)、梅竹軒(メジュゴン)などの号を持つ。
■安平大君は「癸酉靖難(ケユジョンナン)」の犠牲者！
朝鮮北部の平安道、咸鏡道(ハムギョンド)に女真族の来襲に備えて豆満江の下流南岸に六鎮が新設されると、1438年に安平大君は他の王子たちと共に野人勢力を討伐。その後、王位を狙う兄・首陽大君と対立する。安平大君は皇甫仁、金宗瑞ら文臣と手を組み、首陽大君は伯父である譲寧大君(世宗大王の実兄)や申叔舟(シン・スクチュ)、権擥(クォン・ラム)、韓明澮(ハン・ミョンフェ)ら武臣勢力と手を結んだ。
1452年、二人の王子の兄である文宗(ムンジョン)が早世すると、その息子で11歳の端宗(タンジョン)が第6代国王に即位。翌年、首陽大君らが起こした「癸酉靖難」により、皇甫仁、金宗瑞らが殺害され、安平大君も江華島に配流される。その後、第7代王・世祖となった首陽大君から毒薬を下され自死(賜死/王族は処刑されない為、毒薬を自ら飲む)。35歳だった。
そして、ヒロイン・ジャヒョンのモデル…
コチラは確固たるモデルがいたようではない感じ
■ヒロイン・ジャヒョンは実在した？
チン・セヨンが演じたヒロインは、劇中、ジャヒョンとして登場し、実在の安平大君の妻と同じ朝廷の重臣の娘として描かれている。評判の美貌の持ち主だが、おしゃれよりも絵を描くことが大好き。正義感が強く情熱的で、自分の心に正直に行動する主人公イ・フィと似た人物設定になっているが、残念ながらこちらはフィクション。実在の鄭淵の娘については詳細不明。
最後は、
ドラマでは復位し王座に返り咲くミョンのモデル…端宗について
■悲劇の少年・端宗
母親の顯德王后がまだ王世子嬪(王子の妃)の時に生まれるが、３日後に母親が亡くなり、その後、祖父(世宗)の側室だった惠嬪楊氏に育てられる。
７歳で王世孫となり父親の文宗が亡くなると１２歳で王位を継ぐ。
しかし端宗には後ろ盾となる＊大妃も大王大妃もいなかった為、王族と重臣達の権力争いの中で王位を奪われ最後は非業の死を遂げることとなる。
＊ドラマでは、2人とも健在で幼い王を守り垂簾聴政も行う
首陽大君の陰謀により1455年に王位を追われて上王(サワン)となる。
同年、皇甫仁や金宗瑞の権力拡大に批判的であった成三問ら集賢殿の学者たちは端宗の復位を計画して失敗し、1456年に処刑される。 明において、1457年6月(旧暦)に上王を廃位となり、魯山君(ノサングン)になり、後に庶人に降格される。
以後、江原道寧越へ追放され、叔父である錦城大君が賜死となった翌月の同年10月(旧暦)に王命によりその地で薬殺刑(賜薬)に処され、遺体は川に投げ込まれた。享年16歳。陵は江原道寧越にある荘陵。
賜死から241年後の1698年、第19代国王粛宗が魯山君を復位させ、端宗という諡号を贈る。逝去550周年になる2007年5月、陵地寧越で国葬が行われ、非命に一生を終えた若き国王の冥福を祈った。
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
こう見ると、レビュー冒頭にも書いた通り、国民の願望を史実に絡ませて描いた物語(脚本)なのが、良く解りますね～
《王女の男》では、首陽大君の娘と端宗復位を願う右議政の金宗瑞(キム・ジョンソ)の息子との恋物語で、その恋物語(フィクション)以外は、ほぼほぼ史実通りの展開でしたから
にしても、
ドラマでは、幼いミョンには母(大妃)も祖母(大王大妃)も(生きて)居て、力は弱いかもしれないけれど、しっかり守ってくれていました…
が、モデルの端宗は、母性にあたる近親者が皆無、養母(祖父の側室)はいたようだけど…血縁者ではないから100パーの信頼は持てなかっただろうし
彼を王座に就けたい人たちは、男ばかり。父性よりは自分の野心の方が勝ってたはず(一概には言えませんが)
しかも、幼かった彼には不安しかなかったはず。そこそこの年齢だったならまだしも…
不安は悪い形で現実となり、流刑された挙げ句に王命で薬殺刑(賜薬)に処される。
更に悲劇なのは遺体が川に投げ込まれた事。享年16歳
病死とか以外で死ぬ年齢じゃないよね💧
そうだ❗
物語の冒頭で、フィ付きの見習い女官ヨンがガンのせいで死ぬ事件が起こるんだけどさ～
ワタクシ…
邪推しちゃってさ～
実は死んでなくて(宮廷の外に出したら生き返ったとかで)、その子が記憶喪失とかで成長したのがジャヒョン？って考えちゃってたんだけどね…
全く違ってた❗(笑)
もし、そうだったなら、《太陽を抱く月》だわな←解る人は解るはず
現在の視聴＆録画＆読書状況はコチラ
(前回掲載分に訂正・追記しています)
ブルー→アメドラ
ピンク→韓流
オレンジ→華流
グリーン→映画(主に洋画)
タイトルが《太字》の物は📀DVD(購入)にて視聴作品、《細字》の物は📺テレビ放送(録画含む)視聴作品です
■などのマークはポチっとすると、それぞれのリンク先(レビュー)へ飛べます
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2019年
(1～6月視聴分は、以前の記事に記載あり)
【7月視聴終了作品】
＊《ラスト・バケーション》BS放送版視聴レビューはコチラ→■
＊《クリミナル･マインド FBI vs. 異常犯罪 》season6コンパクトBOX←再視聴
レビューはコチラ→■
＊《クリミナル・マインド FBI vs. 異常犯罪》season7コンパクトBOX←再々視聴レビューはコチラ→
＊《黒騎士》溜め録り視聴終了レビューはコチラ→■
【8月視聴終了作品】
＊《法廷プリンス イ判サ判》溜め録り視聴終了レビューはコチラ→■
＊《シカゴ・ファイア》season2(レビュー予定なし)
＊《クリミナル・マインド FBI vs. 異常犯罪》season8コンパクトBOX←再々視聴レビューはコチラ→
＊《不滅の恋人》→この記事がレビューです
＊《シカゴ P.D.》season1(レビュー予定なし)
2018年～2019年
●リアルタイム視聴中(録画しながら視聴含む)
全て初視聴作品
《CSI：科学捜査班》season14
《CSI：NY》season8
《Major Crimes》final season(season6)
【絶賛視聴中】
＊《クリミナル･マインド FBI vs. 異常犯罪 》season9コンパクトBOX←再視聴
(クリマイseason1～10はTVとDVDにて視聴済み。DVDにて再視聴済みのシーズンも含む)
●溜め録り中
現在なし
●溜め録り終了、視聴待ち
《ウォンテッド》
《あなたが眠っている間に》
●溜め録り予定作品
《ピョン・ヒョクの恋》(8/17～予定)
《独孤伽羅～皇后の願い～》(8/19～予定)
《ここに来て抱きしめて》(8/26～予定)
《私のIDは江南美人》(8/30～予定)
●DVD予約中
現在なし
●DVD購入予定
＊《SUPERNATURAL》season13コンパクトBOX①＆②(初視聴)←9/4発売元
●DVD購入済み視聴待ち
＊《クリミナル・マインド FBI vs. 異常犯罪》season1コンパクトBOX(再視聴)
＊《クリミナル・マインド FBI vs. 異常犯罪》season2コンパクトBOX(再視聴)
＊《クリミナル･マインド FBI vs. 異常犯罪 》season11コンパクトBOX(初視聴)
＊《S.W.A.T》season1コンプリートBOX←初視聴
＊《愛の迷宮～トンネル》
＊《LUCIFER》season1コンパクトBOX①＆②
＊《LUCIFER》season2コンパクトBOX①＆②
＊《The Originals》season4←初視聴
＊《The Originals》final season←初視聴
↑これに合わせて、4→finalを視聴したら、1→2→3→4→finalをフルマラソン再視聴予定
💕
💕↑↑↑上記以外にも購入したまま未見のドラマ＆映画が20作品近く(以上)あります💦
📖読書状況
【読了】
＊『則天武后』上下巻
ポチるとレビューに飛べます→📖則天武后 上下巻感想
＊『王は愛する』上中下巻
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📕『王は愛する』①登場人物紹介
📕『王は愛する』②上巻感想
📕『王は愛する』③中巻感想
📕『王は愛する』④・⑤・⑥下巻感想