8月に平成30年度通訳案内士試験を受験しました(≧∇≦)  通訳案内士試験は今回初めての受験でした。
自分用の記録+いつの日かどなた様かのお役に立てればと思い、恥を忍んで(⌒-⌒; )受験の記録及び勉強法を記事に残したいと思います。また、同じ志の方と繋がれたら嬉しいと思っております(//∇//)
※超長文・超乱文です。


〜受験前〜

こちらの資格は語学系で唯一の国家資格とのことなので、ガイドの仕事がしたいかどうかは別としていつかは取りたいなと思っていました。しかし、7-8年くらい前に一度受けてみようと思って中国語の過去問を見たらクソ難しくて即諦めたんですよね\(^o^)/  一応中国人であるパパ先生も難しいと言っていたのでやはり難易度の高い試験なのだと思います。合格率も毎年全体で20%くらいで推移しているようですし。。。しかし、現在政府が観光立国を推進していることもあり、ここ数年は一定の条件を満たせば一次試験の各科目で免除申請をすることができるようになっていました。私が今回受験を決めたのも、偶々素敵ブロガー様のブログで新HSK6級保持者は一次試験の中国語が免除になるという記事を目にしたからです🤤🤤🤤  また、中国の大学に通っている今中国語力は自分の中で過去最高を更新しているので、二次試験が口述試験であることを考えると今が一番受験に適したタイミングだと思いました。結局今年は二次試験には進めなかったんですけどね苦笑


〜受験申し込み

受験申し込みの時に良いなと思ったことは、私のような海外在住者でもネットで受験申し込み・クレジットカードで受験料のお支払いができたことです。免除申請の為のHSKの証明書はEMSでお送りしました。受験票は実家に届くようにしましたが、8月上旬に受験票が届く頃には帰省していたので到着後すぐに確認することができました。


〜受験当日と結果通知〜

というわけで、8月19日に受けてきました!
私は外国語(中国語)免除だったので、午後からの受験となりました。受験科目は通訳案内の実務・地理・歴史・一般常識の4科目でした。私は今は腕時計を持っていないので、会場に時計がなかった場合のことを考えて午前中に100均で小さな置き時計と電池を買ったのですが、買ってよかったです。というか買ってなかったら終わってました。私が受験した会場に時計はありませんでした。試験途中に止まってしまったらどうしよう(((((( ;゚Д゚)))))と心配していましたが、保ってくれました。最近の100均はすごいですね(˶°口°˶)♡  鉛筆や消しゴム、鉛筆削りも同時に100均で購入しました。もっと早く用意しろし。
受験申し込み時に海外在住者はアルファベットで氏名を入力するように指定があったので、身分証は運転免許証の他念の為にパスポートも用意していました。
飲み物はラベルを外したペットボトルのみ机の上に置いてもOKとのことでした。冷房が効きすぎていた場合を考えて上着も持ってきていましたが、私のいた会場はむしろ少し暑いくらいだった気がします。


印象に残っていたのは、受験生の年齢層が高かったことと中国人の受験者が多かったことです。私が受験した会場では、私は一番若い部類に属していたと思います。また、日本人にとっても難関なこの試験を中国人の方が受験されるのは素直にすごいと思いました。あと、試験終了後に3名の受験生の方が試験官に呼び出されていましたが、何かあったのでしょうか🤔?  もし違っていたら大変失礼ですが…もしかしてカンニングしてたとか…?(((((( ;゚Д゚)))))

試験中はすごく集中したので、受け終わった後は疲労困憊でした。。でも、やはり試験の出来が気になったので、その日の夜遅くに解答速報が出たらすぐに自己採点しました。自己採点の結果、通訳案内の実務・地理・歴史はなんとかボーダーラインを超えていましたが、一般常識は合格基準点に3点足りていませんでしたwwwwwwwwwwファーwwwwwwwwww  ただ、今年受験なさった方はお分かりだと思いますが、今年の一般常識にはまさかのトラップが仕掛けられており多くの受験生の失点を招いたので、もしかしたら合格基準点の調整が行われてギリギリ滑り込めるかもしれないとも思いました。微妙なところでしたが、後日発表された各予備校の分析によると、一般常識の平均点は32点くらいだろう(調整は行われないだろう)と言われていたので、おそらく今回は駄目だろうと思い、二次試験の対策はしていませんでした。


そしてこちらが昨日届いた結果通知です。お恥ずかしいですが晒します。やはり一般常識がwwwwwwwwwびあー(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)(^q^)


今年の一次試験通過者は去年より4割近く減ったそうです。今年から通訳案内士の独占業務が廃止された為多数の合格者を出す必要がなくなったこと、ガイド料金を下げるために合格者数を増やすことを長年画策してきた某大手旅行会社が通訳案内士試験業務から撤退し合否判定がより厳正になされたこと等が原因と言われています。私には真相は知るべくもありませんが…。
不合格はもちろん残念ですが、私は受験日の3週間前に独学で試験勉強を始めたので、短い準備期間で4科目中3科目合格できただけでも良かったです。試験を舐めるな👿と怒られそうですが💧、3週間毎日7時間くらい勉強したので、決して努力しなかった訳ではないですよ🤤  むしろ大学受験の時より勉強したかも(((((( ;゚Д゚)))))
私が一般常識に欠けた人間であることはもちろん自覚がありましたが、通訳案内士試験の一般常識の試験内容は全然一般的な常識じゃないことで有名です。詳しくは後述します。


〜各科目の試験内容及び勉強法について〜

⑴免除申請について

まず、免除申請できる科目は申請するに越したことはないと私は考えます。試験は1日ぶっ通しで行われるので、受験科目が多いと準備が大変ですし、当日はどんなに集中力のある人でも後半バテてしまうと思います。私は今回午後のみの試験でしたが、それでも受け終わった後はしばらく茫然自失になるくらい疲れました(><)
今となっては言っても詮無いことですが、大学受験の時に受けたセンター現社が80点超えていたのに有効期限の関係で免除申請できず残念でした🤤


⑵過去問の大切さ

私にとっては、地理と歴史においては過去問こそが最高の教材でした。過去問はネットに問題も解答も載っているので過去20年分くらいまで遡って2回ずつ解きました。最初は「できなかったら凹むに違いないので過去問を解くのが怖い」と思っていましたが、これは大きな間違いでした。過去問を解くと数年毎に出題傾向の波のようなものがあるのがわかります。(ハロー通訳アカデミーの学長さんも出題者は3〜4年毎に交代しているのではないかという旨の分析をしていらっしゃいます。ハロー通訳アカデミーさんは検索したらすぐに出てきます。)また、過去問には奇問・難問も多いですが良問も沢山ありますし、似た内容の問いが複数回出題されていたりする(そもそも歴史的事件とか全国的に有名な観光地等の情報は10-20年そこらじゃ大して変わったりしない)ので、過去問を解いて何故正解なのか?何故間違いなのか?各問題を分析して必要事項を覚えるとかなりの知識をカバーできると思います。なので、通訳案内士試験を受けたいと思っているけれどどこから手を付けたら良いかわからない、という方はまずは最新の過去問を一度解かれてみると良いと思います。試験の傾向と同じくらい、自分に足りないのはどの分野の知識なのかを知ることも大切だと思います。


⑶通訳案内の実務の勉強法・試験内容について

こちらは今年から追加された試験科目なのでどのような問題が出るのか未知数でしたが、観光庁のテキスト+ハロー通訳アカデミーさんの資料だけで合格点に達することができました。試験前から「今年初めて導入される試験なので易しい問題が中心の筈」という予測を複数の方が出していらっしゃいましたが、その通りだったと思います。法律に関して、通訳案内士法は一通り目を通しておく他、旅行業法・著作権法・道路運送法・薬機法等で通訳案内士の実務に関連する部分は観光庁のテキストにもありましたが、これらはしっかり抑えておく必要があります。その他外国人の宗教や食習慣、危機管理・災害発生時における適切な対応、救急救命措置に関して適切な対応等について問われましたが、すべて観光庁のテキストに載っている内容であり、いずれも来年度以降引き続き出題される可能性が高いテーマだと思います。


⑷日本歴史・日本地理の試験内容・勉強法について

地理とは空間的に見た歴史、歴史とは時間的に見た地理の所以である。というわけで、これらは常に関連付けて覚えるのが効率が良いと思います。特に通訳案内士試験でよく出題される世界遺産・国宝の名称及びその作者や関連人物、所在地等はどちらの科目で出題されてもおかしくありません。
今年の歴史は去年より大きく難化したそうですが、私は何故か歴史が一番よくできました😂  勘で答えた問題も多かったですが💦  現在観光地となっている場所の歴史を問う問題が多かったです。文化史はこれまで写真を見て作品名や作者名を答える問題が多かったのに、今回は写真なしである人物の作品名を答えさせる、あるいは逆に作品名から作者を答えさせる問題が出題されました。あと百人一首や松尾芭蕉の俳句も出たので、有名な和歌や俳句はチェックした方が良いのかなと思ったり😥
地理は当てずっぽうで答えた問題を後から訂正したりして結局最初に選んだ答えが正解だった…というのが2〜3問あったので、最初の直感に従うべきだと思いました。それにしても軽井沢のホテルや池や宮古島の岬や湾の名前までは流石にカバーできていませんでした😭  新たに世界遺産に登録された宗方・沖ノ島と隠れキリシタン関連遺産、新たに国立公園に指定された奄美諸島あたりが出題されるだろうとヤマを張っていましたが、出ませんでしたね🤤
今回はあまり京都・奈良関連は出ませんでしたね。私は神社やお寺の名前とかが覚えられない時は、それが建立された経緯を解説しているサイトさんを読み込みました。背景がわかれば関連人物や地理関係が自然と頭に入りました。


歴史・地理は過去問を解いた他はこれらの問題集・資料集を使いました。

↓こちらは膨大な知識がコンパクトにまとめられていてとても良かったと思います。しかし、ビジュアル的な部分は他の資料で補う必要があります。


↓こちらも通訳案内士の歴史対策の中では鉄板の資料だと思います。文物だけでなく各事件についても詳しく書かれています。私は過去問を解いて間違えたところや納得のいかなかった部分はこちらで該当箇所を探して熟読しました。



↓地理は最初はこちらを使っていましたが、温泉とか多過ぎて覚えられない😂と思ったので後に小学生用の地図帳も購入しました。こちらは地図の書き込みも良いですがむしろ各地方の終わりにある文章の()を埋める問題(地名やお祭りや工芸品の名前を問う)や奥の細道の旅、京都特集、三大○○の部分が特に役立ったと思います。


↓こちらは試験準備開始当初上の地図帳が私には細か過ぎてが使うのが苦痛だと感じた時に素敵ブロガー様が紹介なさっているのを拝見して購入したものです。各都道府県の基本データや有名な建造物、観光地、特産品等が可愛いイラストで書かれています。こちらは地図の余白部分が多いので、こちらに過去問に出た地名や上の地図帳に載っているマニアックな岬の名前等を書き込んで使いました。当然のことながら、小学生用なので基本的なことを抑える為には良いですが、これだけでは試験には対応しきれません。



↓私は今回使いませんでしたが、合格者の方の多くはこちらの資料を利用なさっていたそうです。私が一般常識で間違えたレストラン列車についても載っているそうです。私も来年の一般常識対策の為に購入しようと思っています♪


地理は他にも広域観光周遊ルート・国立公園・国定公園・ジオパーク等も要チェックです。今年はほとんど聞かれませんでしたが…。しかしこれらを網羅した地図はたぶんないので、ハロー通訳アカデミーさんのホームページでリストと白地図をダウンロードして自分で書き込むのが良いと思います。私はめんどくさくて間に合わなくてやりませんでしたが(><)

地歴は他に、ハロー通訳アカデミーさんに従って<Flashcards Deluxe>もゲーム感覚でたくさんやりました。ハロー通訳アカデミーさんは本当にすごいです。太っ腹なことに、たくさんの超有用な資料を無料で公開してくださっています。私も今回ものすごくお世話になりましたପ(⑅ˊᵕˋ⑅)ଓ


⑸一般常識の試験内容・勉強法

こちらは最も対策が難しいと言われている科目で、私も過去問を解きまくったり観光白書に目を通したりハローさんの資料を一生懸命覚えたりしましたが、今回はソフトな話題についての問いが多く、上記の対策だけでは足りませんでした。庭でロックンロール2869万人(2017年の訪日外国人旅行者数の語呂合わせ)といいな私も早く行きたい1789万人(2017年の出国日本人数の語呂合わせ)までは良かったんですけどねwww  宗方はせっかく覚えたんだからもっとたくさん聞いて欲しかった…泣
今回の敗因はズバリ、私が時事問題に弱かったことにあります。これは、3年前から海外に住んでいて日本のニュースに疎くなっていることが関係しています。私は今回、海外に住んでいる今が試験を突破するチャンスだと思って受験を決めましたが、そのことが却ってマイナスに働いてしまいました😂  ワイドショーとか見てたら答えられそうな問題がいくつかあったと思います。今の家はテレビはありますが、何も契約してないのでただのモニターと化しています😂  成人年齢が18歳に引き下げられるのはなんとなく知っていましたが、具体的に何ができるようになるかは全然わかりませんでした😂  恥ずかしい😂  素直に飲酒と喫煙を選んだら案の定間違っていた😂  素直さが取り柄です、時々バカを見る…😇  あとスポーツ関係!ワールドカップは毛ほども興味なかったし横綱の土俵入りには雲竜型と不知火型があることまでは過去問を解いて知っていましたが、白鵬が不知火型で稀勢の里が雲竜型ということまではわかりませんでしたwwww  ファーwwww お相撲は実家に帰った時に祖父母と一緒に見るくらいでやっぱりそこまで興味がないんだよなあ…

今回多くの受験生が阿鼻叫喚に落とされた例のトラップについては、私もやってしまってました。しかも自己採点するまで気が付かなかった…😱  私はワールドカップの問題と聖地の問題をそれぞれ一つずつしか選んでいませんでした。しかし、それぞれ一つは当てられましたが、ちゃんとわかっていれば自然と正しい選択肢が2つあることに気がついたと思うので、どのみちこれらの問題を完答することは私には難しかったと思います。力不足でした。゚(゚´ω`゚)゚。

今回はソフトな話題や時事問題に疎いことが敗因となったので、来年の試験に向けてもっとアンテナを張り巡らせないといけないなと思っています。他の受験生の方で非常に鋭い分析をなさっている方がいらっしゃり、その方のアドバイス通りに準備したいと思います。具体的には、とりとめのない知識ではなく「インバウンド」をキーワードに学習するということです。ヒット商品番付、訪日.com、やまとごころ等もチェックする他、今回の一般常識はインバウンド実務主任者検定の出題内容と重複する内容もみられたとのことですので、このテキストの最新版が出たら購入して読み込みたいと思います。


〜来年度への抱負〜

語学をずっとやってきた身としては、通訳案内士は語学系で唯一の国家資格であるという憧れがあり、以前は今より更に力不足で受験する勇気すら起こりませんでしたが、今回実際に受験して数科目は合格できたので、自分の成長を感じることができました。
また、地理や歴史を勉強することで視野が広がったと感じますし、今まで自分が知らなかっただけで日本には素晴らしい文物や景勝地、文化等がたくさんあることがわかり、改めて日本人に生まれてこれて良かったと思いました。
来年度は(おそらく!ガイドラインの大幅な変更がなければ!)今年受かった科目は免除になると思うので、一般常識を身に付けて爆笑、次こそは必ず二次試験に進みます!  二次まで行けたら絶対に合格できる自信があります!


落ちたくせに偉そうに長々と書いてすみませんでした(恥)。
最後までお読みいただきありがとうございましたପ(⑅ˊᵕˋ⑅)ଓ