※自分用の記録です。こちらの記事は主に展示のパネル説明を参考にしております。

国慶節中、香港科学館の特別展を見に行ってきました(〃ω〃)  大英博物館の協力の下、約3000年〜約1800年前に生まれた6名の古代エジプト人を紹介するほか、約200点の貴重な資料を展示しているとのことでした。
こちらの展示はかなり人気があるらしく、週末はいつもチケットを買う人々で長蛇の列ができています。
展示は今月18日まで開催されるそうです。

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特別展の情報は、ケイト☆さんのブログで知りました(〃ω〃)  
ケイト☆さん、リブログさせていただきました!  快くリブログを許可してくださり、誠にありがとうございますキラキラ




香港科学館の外観の一部も古代エジプト風になっていました!

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一度週末にお伺いした際は、あまりの人の多さに挫折しましたタラー  この日もたくさんのお客さんがいらしており、チケットを買う為に20-30分程並びました。1時間以上並ぶ時もあるそうですアセアセ
通常のチケットは30HKDだったと思います。私は学生証を提示したところ、5HKDで入れました(〃ω〃)

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私の見間違いでなければ、ミイラ自体の展示はない代わりにミイラのCTスキャンの映像がモニターで操作して見られるようになっており、棺桶や埋葬品は現物が展示されていました。一体包帯に包まれたミイラが展示されていたと思います。
最新の研究により、ミイラの死亡年齢や生存時の身長、当時の食生活や病理状況等様々なことがわかるようになったそうです。当時の人々は特に歯の状態が悪く、歯周病が死因の人も多くいたみたいです。また、身の回りの品から職業や社会的地位も推測できるそうです。
(下はガイドブックのお写真です)

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古代では棺桶の装飾も非常に重視されていたようで、外側だけでなく内側にもびっしりと図案が描かれていました。

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こちらの長い道具は当初模造船の櫂だと思われていたそうですが、最新の研究によりミイラを作る為の防腐剤を混ぜる為の道具であることがわかったそうです。棒の下の部分は黒く変色していますが、この部分には蜜蝋や油脂、ごく少量の瀝青等、ミイラ作成に使用する防腐剤の材料が含まれているとのことでした。

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こちらはミイラの防腐剤の材料で、左からナトロン、おがくず、蜜蝋、玉ねぎ、地衣類、乳香だそうです。

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また、こちらは護身符だそうです。護身符はミイラを包む布の中や下、時には遺体の内部にも配置されたそうです。護身符には法力があり、主人に神聖な力を与え、彼らを傷害から守り、彼らの再生を助けると考えられていたそうです。こちらの護身符は人差し指と中指の造形をしていますが、これらは遺体を守る法力があると言われていたそうです。

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こちら(下のお写真の一番下の包帯)はミイラを包む包帯の余りで、ホアと呼ばれる書記官及び祭司のものだったそうです。こちらには『死者の書』にある呪文と挿絵が書かれているそうです。これらの祭文は通常パピルスに書かれ、死者を死後の世界へ導くと言われていたそうです。では、何故包帯に死者の書の内容が書かれたのでしょうか。遺体のより近くに置くことで、(死者の書の呪文により)盗掘を防ぐ効果を高めることができると考えられていたのではないか、と言われているそうです。
また、一体のミイラを包む為の包帯の大きさは375㎡を超えることもあったそうです。

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色々な護身符
左上から順番に  柱:安定と持久を象徴  イシス神の腰帯の結び目:イシス神の加護を得られる  コブラ:ウアジェト神の加護を得られる  銀の彫刻:鷹頭人はラー神の化身思われる?  当時の人々は神々の骨は銀でできていると考えていた為、金に比べると銀製品を埋葬品に用いることは稀だったそうです。  心臓:正面は神話に登場する聖鳥ベヌウの装飾が施されている。ベヌウは太陽神ラーの霊魂の化身。  スカラベ:スカラベは最も重要な護身符の一つだそうです。スカラベは古代エジプトにおいて、再生や復活の象徴である聖なる甲虫として崇拝されていたそうです。こちらのスカラベには『死者の書』第30B章の呪文が刻印されており、この呪文は冥界でオシリス神の審判を受ける際、心臓に秘められた悪行の漏洩を防ぐ効果があると信じられていたそうです。
ちなみにミイラを作る際は基本的に脳を含め心臓以外の臓器は遺体から取り出されたそうです。古代エジプト人は、意識は脳ではなく心臓にあると考えていた為、心臓は体内に残されたそうです。また、脳は鼻の穴から取り出したそうです(想像するとエグいガーン)。ちなみに臓物を入れる為の壺も展示されていましたガーン

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こちらの棺桶は髭まで作ってあって、しかも髭を支える柱まであるのが面白いと思いました。

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こちらはシッピ?と呼ばれる特殊な石碑だそうです。少年神ホルス(オシリス神とイシス神の息子として父の仇であり叔父であるセト神と争う神話が特に有名ですが、ホルス神は色々とカオスすぎてよくわかりませんガーン)がワニの上に乗って蛇と蠍を操っています。伝説によれば、ホルスは蠍に咬まれた後神力を獲得してこの傷を治癒したと言われているそうです。古代エジプト人は、これらの文字と図案は法術と治癒の力を持ち、患者の身体に伝わると信じていたそうです。
ちなみに、ファラオはホルスの化身として現世を治めていたそうです。

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古代の伝説において、セクメト神は獅子の頭を持ち、「ラーの眼」「ラーの娘」と特に形容されていました。(セクメト神は太陽神ラーの片目から生まれたと言われているそうです)彼女は危険で破壊力がある為、太陽神ラーから敵を殲滅する重大な任務を負わされました。セクメト神は病気とも関係があり、この為彼女を鎮めることができて初めて疫病を抑えることができると考えられていたそうです。セクメト神の祭司は恐らく伝統医術を行う医師だったと考えられているそうです。 

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紀元前30年ローマがエジプトを統治していた間も、ミイラを作る習慣は依然として存在していました。しかし、この時期にミイラ作りの技術と様式において大きな変化がありました。その一つが、木の板に死者の肖像画を描く「ミイラの肖像」でした。

(下はガイドブックのお写真です)
こちらは若い男性(死亡年齢は17-20歳と推定されています)の肖像画で、まるで少女漫画のような古さを感じさせない画風がミイラのイメージからあまりにかけ離れていて、不謹慎ですが思わず笑ってしまいました。
でも、こんな純粋そうな青年が若くして亡くなってしまうなんて可哀想ですよね。死因は虫歯だと考えられているそうです。゚(゚´ω`゚)゚。  他にも2歳くらいの乳幼児のミイラも紹介されており、胸が痛くなりました(´;ω;`)

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剃刀や櫛、化粧用品、アクセサリー
古代エジプト人は、頭髪は強烈な意義を持つものと考えており、髪型で年齢や性別、社会的地位がわかったそうです。子どもは頭部を剃り上げて、後頭部または側部の一部分のみ髪の毛を残し辮髪を結っていたそうです。社会的地位の高い男女は短髪にするかもしくは剃髪して、人毛で作られたかつらを被っていたそうです。かつらは社会的地位を表す以外に、髪の毛の後退を隠したりびっくり、シラミを予防したりする効果があったそうです。

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住宅の模型は、死者が死後の世界で永遠に住処と食べ物を得られるようにお墓に入れられたそうです。これらは霊宅(魂の住宅)と呼ばれ、祭卓の代替品として使われ、葬送用の高等な建築物や道具を使うことができなかった人の為のものだったと考えられているそうです。一部の専門家は、これらは古代エジプト人の住居を知る為の最も良い資料であると認識し、また一部の専門家はこれらは墓の小教堂であったと認識しているそうです。

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他にもまだまだ紹介しきれない展示がたくさんありましたお願い  また、展示室を出たところにはお子さんが喜びそうなお遊びのできるコーナーもありました。
古代エジプトの世界に少しでも触れることができてとても楽しかったです。いつか大英博物館の生ミイラや、エジプトの本物のピラミッドを見てみたいですラブ


おわし