息子は先日深センの学校の編入試験を受けてきました。自分の備忘録の為と、いつの日かどなた様かのお役に立てればと思い、恥を忍んで(^^;)深センのローカル校受験の記録を記事に残したいと思います。
ただ、今回受験したのは深セン市福田区の学校となりますので、他の地区で学校をお探しの方の参考にはならないかもしれません。すみません。

※こちらは2017年6月時点での情報になります。この度息子が受験したのは小学校新二年生(9月入学)の編入試験です。超長文です。




この日息子は深セン市福田区にある耀华实验学校という学校を受験しました。
学校の公式ホームページはこちら→

こちらは広東省一級学校に指定されているそうです(指定を受けるための基準はよくわかりませんすみませんガーン)。前日に受験した学校でお話した保護者の方によりますと、こちらの学校はかなり評判が良く、空きも中々出ないし入るのもかなり難しいとのことでしたガーン  地下鉄香梅駅から徒歩約10分のところにあり、バス停も近くにあります。ここの学校は外国人はあまりいなさそうだと思いました。私は単に、校舎が立派で立地も良いのでこちらの学校を受けさせることにしたのですが、後から無謀だったことに気が付きました…

初めてお伺いした日は、綺麗で立派な校舎とグラウンドが印象に残りました。

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受験までの流れは、電話で学校に問い合わせる→今は空きがないが直接学校へ来て受験申し込みをすることは可能と言われる→とりあえず受験申し込みをしたが、その場で今は空きがないので試験に参加できることになったら連絡すると言われる→1週間経たないうちに、電話で○日に試験なので准考证の発行手続きにいらっしゃいと言われる(この時試験の4日前びっくり)→元々学校が指定した試験日の前後は深センにいる予定だったので、深セン入りしてすぐ准考证を手続きする(試験日2日前)→学校の指定の日時に試験を受ける、という流れでした。
景田南五街という通りに校門があり、学校に入ってまっすぐ行ったところの服务大楼と大きく書かれた建物で受験申し込みや受験票の発行手続きを行いました。招生の担当の方の態度ははっきり言って良くなかったのですが、後から中国人のお友達には「热情的说明招不满笑い泣き」と言われたのでこの学校は逆にすごく人気なのかなと思いました(白目)。

試験当日。准考证の裏側には試験開始30分前に試験室へ入るようにと書かれており、我々はそのようにしましたが、後から来られる方もいらっしゃいました(最終入場は試験の15分前まででした)。

試験は国語(中国語)、数学、英語の順で、試験時間はそれぞれ1時間ずつ、各試験の間に10分間ずつ休憩時間がありました。小学一年生の子がこんなに長時間の試験を受けなければならないというのも私にとっては驚きでした。
この日は主人も駆けつけてくれたので、息子が試験を受けている間は2人で保護者待合室(教室)で待機しました。私達は最初の休憩時間は試験室には行きませんでしたが、数学と英語の間は試験室に息子の様子を見に行きました。長丁場で疲れていると思い、甘い物を食べさせたりしましたが、息子は「50分からまたテストだからもう戻らなあかんねん」と言って自分から試験室へ戻って行きました。息子がすごく自立しているので驚くとともに、彼の成長に若干じーんときた母なのでした照れ
休憩時間に唐揚げや大きなデザートをお子さんに食べさせている方がいらっしゃり、中国だなあと思いました(^_^;)
試験室のある廊下にはテープが張られており、試験時間中保護者はここから先へは入れません。試験終了10分前になると、数十人の保護者達がこのテープの後ろに並んでいて壮観でした。我々も、気付かぬうちにお受験戦争の真っ只中に身を置いていたことをこの時自覚しましたガーン

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息子曰くテストの内容はほとんど忘れてしまったそうですが、英語と数学はよくできて(あくまで彼目線では、ですがガーン)、国語はやはり難しかったとのことです。英語はリスニングの問題もあったそうです。数学は2桁の数字同士の足し算や引き算の他、数の大小を答える問題などが出題されたと言っていました。国語は、前日に受けた学校のような拼音の問題や単語の問題は出題されず、一边〜一边〜の構文を使った文章を2つ作りなさい等、文を書く問題が多く出題されたそうです。

面接は、一つの試験室内で3組のテーブルに分かれて行われ、生徒と保護者は教室前に並んで(並び順は適当)順番に面接を受けました。息子が受けた1升2(小学新二年生)の編入試験は、28人ものお子さんが受けにいらしていましたが、3組ずつ同時進行で進むので意外と早く順番がきました。
実はこの時とあるお母様が話しかけてきてくださいました(≧∀≦)  なんとその方も日中国際結婚(こちらは日本人男性×中国人女性カップル)且つ旦那様の仕事の都合で上海から深センにスライドして来られる方でした(≧∀≦)  すごい偶然です(≧∀≦)
また、この時側にいた別の方は、お父さんがお子さん2人を受験させに来ていて(このご家族はアメリカから帰って来たところで、お母様はまだアメリカでお仕事をされているとのことでした)、その方と下のお子さん(息子と同じ学年)が面接を受けている間私が上のお子さんを見てあげることになりました。その為面接は主人と息子の2人で受けてもらいました。

先生はまずお子さんに質問しますねとおっしゃり、「この学校に入ったら英語の分厚い本をいっぱい読まないといけないけど大丈夫?」「あなたは自分から友達を作れますか?」等質問されたそうですが、いずれの質問に対しても息子の第一声は「啊?听不懂」だったそうですガーンガーンガーン  なんでやねんガーンガーンガーン  しかし担当の先生は優しくて、質問の表現を変えたり、息子が答えやすいように誘導してくださったそうです。主人は息子が質問を受けている間は黙っていたそうですが、主人の番になった時に、初めて先生に彼のバックグラウンドを説明したそうです。すると先生は驚いたそうで、「この子はかなり能力開発されてるんですね。日中英3カ国語が話せるようなお子さんは、潜在能力もあると思いますし、他の生徒にも良い刺激を与えると思うので歓迎します」と言ってくださったそうです。息子に幼いうちから日中英3カ国語を身に付けさせたいと思っていたのは、受験の為ではなく、将来彼に広い世界で生きて行ってほしいからなのですが、このようにプラスの評価をいただけるのは有難いことだなあと思いました。

主人は他に、反日教育が行われている場合息子がいじめられないか心配だと先生に相談したそうですが、心配する程の愛国教育は行われていません、もし行う場合は担任の先生から事前にご相談しますという感じの回答だったそうです。主人が子どもの頃は国語の教科書等に日本軍と戦う話が載っていたりしたそうですが(私も昔、中国の小学生用のテキストで勉強したことがあり、抗日戦争の話を読んだ記憶があります)、今はそういった内容は薄れているのかもしれないと主人は言っていました。
面接の際、入った後の勉強がとても大変だということをすごく強調されたそうです。息子が受けたのは「国际超常班」で(すごい名前だガーン)、こちらは学費が一番高いけれどもサービスも一番良いところだそうです。(私達が希望した訳ではなく学校の方からあなたのお子さんの場合はこちらですと言われました)こちらは夜の7時半まで先生が宿題を見てくださるそうで、仕事が忙しい等の理由でお子さんの宿題を見てあげられない家庭にとっては確かに助かるだろうなあと思いました。しかし小学生のうちから毎日夜の7時半まで勉強とは…びっくり  夕食代を払えば晩御飯も学校で食べさせてもらえるみたいですびっくり  こちらの学校は、スクールバスはないそうです。

学生宿舎へ続く廊下に教職員用の掲示板があったので見てみたところ、気温30度以下でエアコンを付けたり、朝8時より前にエアコンを付けたら罰金50-100元と書いてありましたガーン  罰金すかガーン  また、メールの送信漏れをした先生等も名前が貼り出されていましたガーン  学生の見えるところに貼るなんてガーン  先生も厳しく管理されていて大変な学校だと思いましたガーン

こちらは小学校二年生の数学の教科書(下巻)の内容です。待合室にあったので思わず見てしまいましたが、二年生でもう割り算を習うんですねガーン  下巻で割り算を習うということは上巻で掛け算を習うのでしょうかガーン  学習進度が驚くほど速いです笑い泣き

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これもすごいと思いました!  階段を上がる時に漢詩や名文が読めるようになっています。これらは暗記させられるのでしょうか、それとも単に観賞用なのでしょうか…汗

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こちらは遠足の写真と思われるのですが、〇ッ〇ーみたいなキャラクターの顔が怖すぎますガーン  夢に出そう…。

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受付のある建物の中には、アメリカの名門大学に何名入りましたとか、清華大学北京大学に何名入りましたとか色々貼り出されていました。さらに、18歳でアメリカの大学の博士課程に進んだ天才少年等も貼り出されていました。こちらの学校は勉強面風紀面共にすごく厳しいようですが、確かにここに入れば海外の有名大学や清華大学北京大学を目指せるということで魅力を感じる親御さんは多いのだろうと思いました。先生の質もすごく高いみたいです。しかし、これらの学生さんの栄光の影に、先生方や学生さん達の血の滲むような努力と、何百人何千人もの学生さんの挫折があるのではないでしょうか。。。

実は昨日までにこちらと前日に受けた丽中学校両方の結果が出ました。どのような結果で、私達がどのような選択をしたのかは…ご想像におまかせします♡


③へ続く…鴨試練




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