2月10日に西遊記の京劇〈盘丝洞〉を観に行って来ました。
西遊記は小学生の頃夢中になって読んで以来でしたが、話の内容がワンパターンなのでわかりやすいので、特に復習もせずに行きました。
会場は人民広場の駅から徒歩3分ほどの場所にある逸夫舞台でした。
かなり趣のある建物です。

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私は大众点评で座席を確保したので、まずはチケット会社から発行された单子とチケットを受付で交換してもらいました。その後、時間に余裕があったのでお昼を食べに向かいのRaffles Cityへ行きました。こちらのショッピングビルへは初めて行きましたが、きれいだし可愛いお店がたくさんあって良かったです!

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地下の食品街でたこ焼きを買いました!
6個入りで12元。そんなに高くないし、蛸が大きくて、お味も少し甘みのある優しい味で美味しかったです。

時間になり逸夫舞台へ戻ると、観客はあらかた入場し終わっているようでした。
飲食物の持ち込みは厳禁だそうで、私は知らずに買ってきたコーヒーを入口で手放さざるを得ませんでした。
とてもきれいな劇場で、キャパは千人かそれ以上あるように見えました。
お客さんはほとんどがご年配の方でしたが、中にはお子さん連れの方や日本人の方もいました。申年にちなんだ演目だったためか場内はほぼ満席でした。

あらすじは、〈盘丝洞〉に住む蜘蛛の妖怪達が、三蔵法師一行が近くを通過することを知り、三蔵法師を捉えようと画策する(妖怪達は三蔵法師を喰らうと不老不死になると信じており、道中次々と襲って来ます)→その頃三蔵法師一行が西へ向かう旅の途中「女人の国」を通ろうとする→そこの女王が三蔵法師に一目惚れして求婚するが拒絶される→蜘蛛の妖怪が傷心した女王の身体を乗っ取る→女王(めっちゃ美人)の身体を操る蜘蛛の妖怪が三蔵法師・猪八戒・沙悟浄を捉えてしまい、孫悟空も如意棒を奪われる→孫悟空は女人に化けて盘丝洞に潜入する→孫悟空が三蔵法師達を救出し、如意棒も取り返し蜘蛛妖怪達を倒す→女王正気に戻る→三蔵法師一行は再び西へ向かう みたいな感じでした!間違ってたらすみません。  たぶんこのお話は原作通りではなく劇のためのシナリオだと思います。悟空は文学史上稀に見るチートキャラなので簡単に得物を奪われたりしないはずですし、蜘蛛妖怪の七姉妹と女人の国のエピソードは別々にあったような気がしますし…  しかし手元に資料がないので確証はありません。

孫悟空が登場すると場内は拍手喝采で、役者さんが技を決めた時なども「好!」と声が上がるなど、劇場ならではの一体感や臨場感がありました。地のセリフは比較的やさしい北京語で、字幕もありわかりやすかったです。コミカルで笑える場面もあり、美しい歌や荒技の連続で大変見応えがありました。役者さん達は皆体重を感じさせない身のこなしで、トンボを切ってもほとんど足音が聞こえないのが本当に不思議でした(床に緩衝材等使われているのかもしれませんが)。女優さんも天女のように美しかったです。天女見たことありませんけど。
チケット会社の人からチケット引き渡しの件で電話をもらった時、ダメ元で真ん中の席をリクエストしたら本当にど真ん中の席を確保してもらえて嬉しかったです。私が購入したのは180元の安めの席だったので正直そんなに期待していなかったのですが、良い意味で予想を裏切られました。
劇自体も、大道具などがとても凝っていて、京劇というよりミュージカルみたいな雰囲気でした。私自身はミュージカルが観れない体質(どうしても眠ってしまう)なのですが、今回は最初から最後まで楽しく鑑賞することができました。

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三蔵法師がイケメン設定だったのは意外です。良い年して泣き虫のオッサン(おっさんではない)というイメージがあったので…笑
あと、正気に戻った女王が「この世にこんなに美しい男性がいるなんて」と、三蔵法師に一目惚れした際と同じ言葉を発したのがなんだか切ないなーと感じました。
数年振りの京劇鑑賞はすごく面白かったので、また観たい演目が上演される際は是非行きたいです。