お茶は世界各地で昔々から人々に愛され飲まれ続けています。
現代喫茶人の会で、「お茶で世界旅行」と題して各地の様々なお茶を楽しむお茶会を開催してくれました。
2024年7月7日(日) 開催
「お茶で世界旅行 ~ 七夕茶会 ~」
■旅行先 ~ 茶席 ~
・日本 … ぼてぼて茶
・台湾 … 客家の擂茶
・韓国 … 伝統茶
・インド … チャイ
・モロッコ … ミントティー
パスポートを持ってテーブルを回ります。
「客家の擂茶」
戦乱から逃れるため、中原から南へと移住を繰り返し、アジア各地に散らばったといわれる、独自の文化を持つ客家。
その客家の人たちの伝統茶である擂茶を体験しました。
自分ですりすりしたのがまず楽しい♪
緑茶をベースに、炒り米・緑豆・胡麻・ナッツなどをごりごり擂って、お湯で割って、少しお塩を入れて飲む。
栄養たっぷりのスープみたい。
ドロドロタイプで飲んだり、お砂糖を入れてみたり、追いトッピングしたり、楽しみは無限でした。
「arugatea韓茶会」
韓国では、古くから身近なあらゆる植物などをお茶として楽しむ文化があるそうです。
伝統茶と呼ばれる生薬などを煎じて飲む(健康茶)も、花茶も、どれも魅力的でした。
매월당(直訳 梅月堂)さんの発酵茶はゆっくり蒸らして、最後は食べて。
木蓮の花茶は見た目も可愛く、水色も煌めく美しさでした。
「松江のぼてぼて茶と抹茶」
ぼてぼて茶は振り茶の一種、独特の茶筅で泡立てたお茶に食材を入れて頂く軽食です。
松江藩主で茶人の松平不昧公が好んで鷹狩りの際に飲んだとも、労働食だったとも、茶の湯に対抗して庶民が考えだしたとも言われているそうです。
ぼてぼて茶は新潟糸魚川のバタバタ茶のルーツとも言われています。
今日の食材のチョイスが良かったのか、とっても美味しかったです。
「モロッコのミントティー」
アフリカ大陸の北西端に位置するモロッコで日常的に飲まれているモロッカンミントティー。
モロッコの国民的飲料でもあるモロッカンミントティーは、緑茶とフレッシュスペアミントと砂糖に熱湯を注いで作ります。
モロッコから持ち帰った茶道具がとにかく立派!
本格的モロッカンミントティーのセレモニーを楽しませていただきました。
丸い缶のお菓子はヨルダンからのお土産のバクラバです。
もてなしてくださった川谷先生のカフタンも豪華で素敵でした。
「チャイの時間」
「紅茶、インド、チャイ」
チャイトークしながらスパイス潰して。
スパイスと紅茶をしっかりと煮込み、まろやかでコクのある本格チャイ。
お好みで最後に追いスパイスもして。
・ミャンマー…サラダ仕立てのラペソー
・中南米 … マテ茶
も美味しかったです。
チャイのお席の待ち時間に、川谷先生の手作りのモロッコ菓子を楽しませていただきました。
普段あまり接することのない各国のお茶を体験し、世界旅行気分を味わうお茶会でした。
新しいお茶に沢山出会えました。
日本の茶道でいうところの「主客一体」のお茶会でした。
主客一体:席主と客人が一緒になりその場の空間を創り出していくというものです。
主人が一方的にもてなすのではなく、また、客人がただもてなしを受け入れるのではなく、お互いが共感し、同じ視点で茶と向き合うことが大切とされています。
楽しかったー!
(ブログ村に参加中です↓ポチッとしてね)