クローバー原画は小さかった。クローバー

 

またまたアントワネットですみません。
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「王妃の寝台の上掛けのためのデザイン」
1786年頃 27×21.7cm グワッシュ、クリーム色の紙

このデザインを見た時に、すご~くよく知っている何かがよぎりました。
何だっけ?
バラを始めとした、チューリップやライラックなどの華やかな花と、リボンが連なるガーランドで仕上がったアントワネット好みのこのデザインは、確か・・・。

 
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あった!これだ!
フランスの紅茶メーカー「ニナス」のマリーアントワネット・ブレンドの紅茶の箱の蓋の部分のデザインです。
このピンクの箱は日本でしか発売されないと聞いたけれど、本当かな?
現代人の目にも可愛らしいデザインですね。
原画が見れて嬉しい!ベッドカバーのデザインだったなんてカナヘイキャンディ
 
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「フランス王太子ルイ・オーギュストとオーストリア皇女マリー・アントワネットの結婚式」
クロード=ルイ・デレの原画に基づく 1770年頃 

ヴェルサイユ宮殿内の礼拝堂で1770年5月16日13:00-14:00に執り行われました。
一番手前に、ひざまずくためのクッションが二人分用意されているのが見えます。
 
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「王太子とマリー・アントワネットの結婚記念の扇」
貝、象牙、金箔等の装飾による 1770年頃

上:表
下:裏
いずれにも、二人の結婚を祝する絵や、フランスとオーストリアの新しい関係を意味するもの、両王家の繁栄などを意味する絵が描かれております。
一見、、ものすごく重そうに見えましたので、扇として本当に使えるのかどうかは不明です。
 
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「王太子の結婚祝いのテーブル飾りの部分的復元」
①王立セーヴル磁器製作所 軟質磁器 5m 1769-1770年
②大理石、ブロンズ、金メッキ、鏡等による復元加工126cm 1880年頃

結婚を祝う祝宴のテーブル飾りとして作られた時①は、磁器製の白いオブジェで、真ん中に古代ローマ風のルイ15世の彫像が置かれていました。
テーブルセンターにこの飾りとは、なんだか想像を超えていますね。
10m×5mの白いリネンのかけられたテーブルのセンター(お誕生日席)にはルイ15世が座り、その右隣に王太子ルイ、左隣にマリー・アントワネットが座りました。
他の席も全員王族のみです。

展覧会には、テーブルの復元があり、着席した位置にそれぞれのサインが記されていました。
 
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「フランス王妃マリー・アントワネットとマダム・エリザベトが最晩年に手がけた絨毯」
1791-1793年 417×641cm (写真は一部分)

晩年の辛い絵画や愛用品などは全て割愛いたしましたが、これだけは記しておきたかったので、お祝いモードから一転、胸の締め付けられる一点についてです。
チュイルリー宮殿、そしてタンプル塔で、二人の王族が最後まで孤独と闘いながら打ち込んだのがこの刺繍です。
玉座の間に飾るための大きな絨毯を作るために、小さな布にクロスステッチ刺繍を続けていたそうです。

二人が亡くなった後の王政復古期に、大きな絨毯として完成したそうです。
展覧会では、その大きさに圧倒されました。

華やかでロマンチックな夢見るような部分と同量の、辛く苦しい時期の展示が充実している展覧会でした。
苦しいけれど、見応えのある展覧会でした。

2017/2/26までです。
まだの方は六本木までお急ぎくださいね。
 
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